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Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。
連載:私をつくる、モノやコトのはなし。
2024.08.30
小林さんのロングインタビューはこちら
挑戦をつぶす「失敗させない」文化。ビリギャル小林さやかさんが考える、未来をつくるマインドセット
詳細を見る「ビリギャル」として、ベストセラー本や映画のモデルになった小林さやかさん。高校2年生の時、小学校4年生程度の学力だったにもかかわらず、恩師の坪田信貴先生に導かれて慶應義塾大学に合格しました。20代はウェディングプランナーとして働きながら、数多くの講演会に出演。そして30代を迎える頃、一念発起して大学院へ。2024年5月にはコロンビア大学教育大学院を卒業しています。
帰国した今、大人をエンパワーメントする事業の立ち上げに向け、日々奮闘する最中です。そんな小林さんの人生を豊かにするモノとは?
これは、ファンの方からいただいたお手紙ですか?
そうです。今までいただいたお手紙は全部とってあります。時々、SNSなどで心ない言葉に傷つくこともあって。そういう時に、こういうお手紙やファンの方のリアルな声にすごく支えられています。
先日、大阪で書籍の出版記念イベントがありました。以前コロナ禍で大学が休校になった時、YouTubeで視聴者の人たちと一緒に英語の勉強をしていたんですけど、今回、その中の何人かが駆けつけてくれて。「勉強を続けて大検をとって、学校の先生になりました。さやかさんのおかげで人生が変わったんです」とか、「さやかさんに影響されて、早稲田に合格しました」とか言ってくださって。「私がやってきたことって無駄じゃなかったんだ!」と思えました。
駆けつけてくれたファンやお手紙の送り主は、学生の方が多いですか?
学生の方もいらっしゃいますし、最近は大人も多いですね。家族もいてすごく幸せなはずなのに、「私の人生、このままでいいんだろうか」と悩んでいる大人は意外と多いようです。
幸せには「ヘドニック・ウェルビーイング」「ユーダイモニック・ウェルビーイング」の2種類があります。前者はポジティブな感情をたくさん感じていて、ネガティブな感情を感じていない状態、例えば、心配事も何もなく、ハワイのビーチに寝そべっている時。でも、これだけでは飽きてしまうんです。
後者は自分の能力を使って何かを成し遂げたりした時に、アドレナリンが出ている状態のこと。恵まれているはずなのに「これでいいのだろうか」と思うのは、ユーダイモニック・ウェルビーイングが欠けているのです。
私自身、講演会にたくさん登壇していたアメリカ留学前、毎日充実しているはずなのに、何だか心がスースーしていました。でも、大学院を受験しようと決めた瞬間、心の穴が埋まったのがわかりました。次はこの山を登ろうと決めたら、安心しました。挑戦していないと、やっぱり幸せを感じられないんです。
そんな時、どうすれば心は満たされるのでしょうか?
ぽっかり空いた穴を埋めるには、まず自分の心の声を聞くことが大事です。例えばお母さんの場合、子どもや夫など家族のことを優先して、自分を抑えて生きている方も多いのではないでしょうか。自分は今何に興味があるのか、ノートに書き出してみることをおすすめします。「女友だちと旅行をしたい」「海外に行きたい」「もっと料理上手になりたい」。何でもいいんです。
そういうことなら、いくらでも思いつく気がします。
いきなり大きな山ではなく、自分にとって小さな山を登り切ってみる。それを積み重ねていくことで、だんだん山が大きくなります。挑戦にもトレーニングが必要なんです。子どもも「最近、お父さん、お母さんが楽しそうだな。何やっているんだろう?」と気になるはず。周りの大人がいきいきすることが、子どもにとって一番の英才教育だと思います。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應⼤学に現役合格した話』(坪⽥信貴・著)の主⼈公であるビリギャル本⼈。慶應義塾⼤学卒業後はウェディングプランナーとして従事した後、ビリギャル本⼈として500回以上の講演や記事執筆など、幅広い分野で活動しながら、教育科学の研究のため聖⼼⼥⼦⼤学⼤学院に進学、修⼠課程を修了。また、「⼦どもの能⼒を信じて引き出すことができる教育者の育成」を研究テーマに、 ⽶国コロンビア大学教育⼤学院で認知科学を専攻し、 2024年5月にオールAにて修了。新著に『私はこうして勉強にハマった』(サンクチュアリ出版)がある。
大和ハウスグループも「生きる歓びを、分かち合える世界」の実現に向け、様々な取り組みを進めていきます。
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