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スタッフからの現地便り

スタッフもはまる北東北 <丹内山神社> たんないさんじんじゃ

  • 更新日:2010年11月24日
  • カテゴリ:周辺情報
 『丹内山神社』の創建年代は約1200年前、延暦年間に坂上田村麻呂が東夷追討の際に祈願の為にこもり、その後空海の弟子日弘が不動尊像を安置し、平安後期には平泉の奥州藤原氏、近世では盛岡南部氏に厚く加護されてきたと伝えられています

 明治の初めの排仏毀釈により丹内山神社と称し現在に至る歴史の深い神社です

 『丹内山神社』には七不思議があると言われています
一、



一、 唐辛子 - 本堂障子の唐辛子を舐めると居眠りをしない
二、 つらら - 神社境内の建物にはツララが下がらない
三、 肌石  - この石には雪が積もらない
四、 手水鉢 - この手水鉢はどんなに天気が良くても水が乾くことがない
五、 竹   - 神社境内には竹が生えない
六、 銀杏  - この銀杏の葉はどんなに強風でも境内には飛び散らない
七、 桐の木 - 祖父杉の幹に桐の木が生えたと伝えられている


 という七不思議にも興味をひかれますが、何よりも「アラハバキ大神の巨石:胎内石」に強く興味をひかれました

 巨石に穴があいており、側壁に触れぬようにくぐり抜けると大願成就がなされると伝えられているのです

 私には是非とも成就させなければならない大願があるのです、その大願とは・・・

 それはここでは言えません

 神社前の駐車場に車を停め、砂利の坂道を歩いて行きます

 とても急で長い坂道です、ちょっとした軽登山並です

 息切れしながら、「大願成就の為にはこれぐらいの試練は必要」と自分に言い聞かせ登って行きます

 ようやく神社に到着すると、庭を掃除している人が「歩いてきたんだぁ~偉いな~ちょっとまわってくると車でここまで来ることが出来たのに」と右手方向を指して教えてくれました

 「何だ、早く教えてよ~」と思いましたが後の祭りです

 気を取り直して「大願成就!大願成就!」ととなえながら巨石を探します

 ありました!アラハバキ大神の巨石:胎内石です

 なんて巨大で神秘的な石なのだろうと感動しながら、穴に向かって進んで行きます




 「あれれ?頭は入るけど、肩が入らないではないですか!」横向きになったり、あお向けになったり試行錯誤を繰り返しながら軍隊の匍匐前進の要領でとにかく前に進みます、側壁に触れないようになどということはほぼ100%不可能です

 そんなに簡単に大願成就がかなうわけもありません

 ようやく出口から頭が出ました

 「肩がぶつかって出られないともがいていたら、先ほどの庭掃除をしていた人から「いや~頑張ったねーもう十分ですよ、くぐり抜けたと同じ位頑張ったよ、せっかくのスーツが台無しだよ」とねぎらいの言葉をかけていただきました

 白神山地の時と同じように私のスーツは戦闘服状態になりました

 それでも「頭が出たから半分大願成就するかな?」と一人納得し、丹内山神社を後にしました


<丹内山神社> たんないさんじんじゃ リゾートより約86km
※掲載の写真は全て平成22年11月撮影

~ITO~

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