スタッフからの現地便り（2014年12月20日）｜ロイヤルシティ八幡平リゾート｜田舎暮らし・別荘

【オーナー日記】#28　秋と冬の間

更新日：2014年12月20日
カテゴリ：オーナー日記

　9月の下旬に八幡平の頂上付近から紅葉が始まり、10月中旬には御在所を過ぎて、我が家のあたりまで下って来ていた。

平成26年10月撮影

　この時期、関東に帰省している場合ではなかったのだ。紅葉は森として遠くから眺めるのが美しい。次に枯葉が風に舞うようになると、木々の隙間が黄金色に輝きだす。低い太陽が林の奥まで差し込み、色づき始めた下草を黄金色に輝かせるのだ。

平成26年11月撮影

　これから1週間で広葉樹はほぼ葉を落としてしまう。このころから異彩を放つのが“カラマツ(落葉)”である。針葉樹のカラマツが金色の葉を落とし始める。風が吹くと雨の如くに頭上に降り注ぐことがある。

平成26年10月撮影

　西の八幡平に沈む夕日がカラマツの高い穂先を照らして輝かせる。地面は高い空の青さとは対照的に暗く寒い。カラマツの葉は道に厚く堆積する。絨毯の如く道を覆う。（金色の絨毯の上を散歩させてもらっています！　　管理員の方がブロワーを掛けるその日まで。）

平成26年11月撮影

　すっかり葉を落とした木々は窓から眺めている限り、寒々しい。彼らが落とした落ち葉で、夏場のような、クリ、キノコ、どんぐりなどは覆い尽くされてしまう。

全て平成26年11月撮影

　野生の君たちはこのころから“困ったぞ！”となる。みぞれ混じりの雪がクマの尻を叩いて、冬眠を促す。ウサギはまっ白な冬毛になっていた。春と違って、体が重いようで“のそりのそり”と人目を避けていた。カラス、スズメ、ヒガラ、アカゲラ、コゲラなどは身近にいるが、山林の中には割合に鳥が少ない。

平成26年11月撮影

　今、静かなリゾートの中を散歩していると木の葉や下草が枯れていて2ブロックくらいは見通すことができる。意外なほど建物が建っていることに驚く。別荘として利用されているのが多いのだろうが、今の季節に車の出入りも多くなる。

平成26年11月撮影

　シーズン中よりも多くの人にお会いする。きっと冬支度なのだろう。防雪ネットが設置されたり、樹木の雪囲いや庭の置物が取り込まれているのを見かける。

平成26年11月撮影

　モノトーンの林に目を凝らすと春夏には見ることができなかった者たちが鮮やかに見えている。鳥の巣、ハチの巣、ナナカマドや紫式部の実、蔓梅擬の実、広葉樹の切り株にはナメコやエノキタケ等を見ることができる。

平成26年10月撮影

　何もないと思われがちな林の中から、彼らを我が家にご招待申し上げると、リースになったり、部屋の飾りに変身して、また再び輝きだす。葛や山ブドウのつる等は只（＝無料）ものである。

全て平成26年11月撮影

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