2010/10/21
報道関係各位
<見にくい床下の可視化を実現>業界初 住宅床下点検ロボット「moogle(モーグル)」の本格運用開始 |
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:村上健治)が、2006年10月より研究・開発していた住宅床下点検ロボット「moogle(モーグル)」がこのたび完成し、2011年4月1日より、関東・中部・近畿地区の現場に配備、運用することになりました。
当社では、戸建住宅のオーナー様向けに、長期にわたって快適な住まいを維持していただくため、「点検プログラム」による点検・保証を行っています。10年目以降の定期点検では、床下点検を行っていますが、2011年4月より、今回開発した住宅床下点検ロボット「moogle(モーグル)」による点検・診断作業を実施していくことになりました。また、住宅リフォーム前の現場調査や簡易耐震調査などでも利用していきます。
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●住宅床下点検ロボット「moogle(モーグル)」運用までの経緯 当社は、2006年10月より、学校法人千葉工業大学、国立大学法人筑波大学と産学連携体制による共同研究開発により、住宅床下点検ロボットの開発に着手しました。 2008年4月からは、実用化に向けた開発を三菱電機特機システム株式会社と共同で行い、ロボットの耐久性や不整地面における走行安定性の向上を図りました。 2009年4月以降は、約150件の現場における試験運用を行い、様々な床下でも点検・診断が行えるように度重なる改良を行いました。 そしてこのたび、実運用可能な住宅床下点検ロボット「moogle」が完成し、運用を開始することになりました。 「moogle」のデザインは、ロボット「ROPID」「FT」「エボルタ」などの開発者であるロボットクリエーターの高橋智隆氏に依頼し、モグラのような流線型のフォルムに仕上がりました。 |
1.ロボットの遠隔操作による狭い住宅床下での点検・診断作業の負担を軽減 当社のアフターサービスでは点検プログラムに基づき、診断員が無料でオーナー様宅を建物引渡し後1ヶ月、6ヶ月、1年、2年、5年、10年、15年の時点で点検・診断を行っています。また、20年以降も有料の点検プログラムを提案、保証期間の延長により、オーナー様が安心して暮らせるサポートも行っています。 住宅床下点検ロボット「moogle」は、当社の住宅を建設されたオーナー様宅の床下点検・診断の際に利用します。 現在は診断員による床下点検作業を行っていますが、床下の高さは約50cmと狭小のため、危険が伴う作業となっており、「moogle」の運用により、診断員の作業負担を軽減することができます。 装備としては、3段階に照度が調整できるLED照明や、暗い床下の状況でも鮮明に撮影できるCCDカメラ(点検用)・広角CMOSカメラ(走行用)、無線LANアクセスポイントを搭載し、手元のコントローラーにより無線遠隔操作します。 ロボット前方には、配管や基礎のひび割れ、シロアリ蝕害など様々なポイントを確認できる回転可能な点検用カメラ(※1)を、後方には、ロボットと進行方向を俯瞰できる画角75度の走行用カメラを装備しました。 床下の束を避け、高さ15cm程度の障害物なら難なく乗り越えることができます。また、小型のため、間仕切り基礎に設けた貫通口(縦約30cm、横約50cm)を通り抜けることもできます。 ※1.左右120度、上方85度、下方8度に回転可能。 |
●アフターサービス(点検プログラム) |
2.建物オーナー様もパソコン画面によりリアルタイムに確認可能 住宅床下点検ロボット「moogle」が点検・診断する項目は、1階床を支える「大引・束」、「給水・給湯・排水・ガス配管」等の状況および、「鉄筋コンクリート基礎」のひび割れの有無、シロアリ蝕害・蟻道の有無などです。 点検用カメラで撮影された映像は、無線LANの通信回線を利用してパソコン上に映し出され、リアルタイムに確認することができます。パソコン上の映像では、点検対象物(サビ・水漏れ・汚れなど)の確認や、コンクリート基礎のひび割れ幅を測定することもできます。 そのため、オーナー様は、普段見ることのない床下の現状をリアルに確認することができます。また、撮影した画像は、後日「診断報告書」にまとめ、オーナー様にお渡しいたします。 今後「moogle」は、定期点検や建物診断の利用だけでなく、様々な住宅リフォーム前の現場調査や簡易耐震診断等でも活用します。 |
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■商品概要
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以上