心地いい時間をくれる自然が、佃のステキ!
東京を流れる隅田川とパリを流れるセーヌ川、この二つの河川が友好河川になっていることはご存知だろうか?
私たちはそれを、隅田川に寄り添うように整備された佃公園の一角で確かめることができる。隅田川を見下ろすように建てられた「隅田川・セーヌ川友好河川記念樹」を示す木標である。
江戸時代の名残を今に伝える石川島東大など、和のテイストを感じる佃公園と対をなすように、中央大橋から東には石川島公園が広がっている。この石川島公園には御影石を敷き詰めたパリ広場があり、ここでもセーヌ川と隅田川の深い関係を伺うことができる。ちなみに、パリの16区には東京広場があるとのことだ。
2つの公園をつなぐ川沿いのテラスにはセーヌ川のほとりを彷彿とさせる壁画も描かれており、周辺の方や観光に訪れた方が思い思いのスタイルで憩いの時間を過ごしている。
その人々の伸びやかで気持ちいい表情の背景には、やはり、水や空や緑がふさわしい。穏やかな水の流れは、東京という大都会の真ん中、中央区にいながら目まぐるしい都市の時間の流れを忘れさせてくれる。豊かに生い茂る緑と大きく広がる空は、日常生活の中でついつい溜め込んでしまったストレスを心地よく解きほぐしてくれる。現代人が求める癒しを与えてくれる自然が豊かに息づくこと。それこそが、佃のステキを決定づける魅力だと言っても過言ではないだろう。
(掲載の情報は2015年9月時点のものです。)