ハウジングマイスター(一級建築士)
池原 尚志 WORKS
- 「和の心を宿す家」
- 木の風合いを感じる和モダンな家を、というご要望に応えました。東西に奥行きのある土地形状を生かし、玄関前に駐車スペースを確保。プライバシーを保ちながら、開放感と採光をかなえる住まいをご提案しました。
落ち着きと機能を両立した畳コーナー
1階の中心=リビングとダイニングキッチンの間に据えたのは、シックな黒の塗り壁や琉球畳によって現代風にデザインした和の空間です。床のレベルを約40センチ上げることで、リビングにいる家族と視線が交わり、1階全体に一体感が生まれます。高窓と地窓から光を適度に取り込みつつ、隣地の景色の見え方にも配慮しました。
家族の時間をつなぐキッチン
キッチンにはカウンターと一体になったダイニングテーブルを造りつけました。まだ幼い子どもたちに食事をさせたり、親のそばでお勉強をさせたりするのにちょうどいいスペースです。キッチンからは畳コーナーがすべて見渡せ、子どもたちが遊ぶ様子をいつも見守ることができます。
自然の光で満たすリビング
南東のコーナーに設けた掃き出し窓や高窓から自然光を取り込み、リビング全体を明るく満たします。造りつけのテレビボードは化粧天井や床材と素材感を合わせてデザインしました。その背景には吸湿性壁材エコカラットをあしらい、陰影豊かなアクセントとしました。
空間を演出する光のデザイン
バーチカルブラインドから差し込む光がリビングに美しいストライプを描くよう設計。室内にいながら、四季の移ろいを感じることができます。また、リビング、キッチン、畳コーナーに木の化粧天井を連続して配置しました。間接照明のやわらかな光が空間全体を包み込みます。
魅せる収納と隠す収納
ダイニングテーブルと連続させて、造り付けのライブラリーコーナーをデザイン。ディスプレイする本によって雰囲気を変えられる、魅せるための収納空間です。一方、畳コーナーの押入れはクロスで仕上げて取っ手を省き、存在感のないシンプルな収納空間としました。
照明とアクセント壁で彩る主寝室
主寝室は落ち着いた色調でコーディネート。ベッドボード代わりのニッチには赤系のクロスを張り、下からの間接光で照らします。また、天井は少し下げてコーブ照明を取り入れました。あたたかみのある光の効果で、リラックスできる雰囲気をつくります。
- 池原 尚志Ikehara Naoshi
- 暮らしやすさにきめ細かに配慮したデザインを得意とする設計士。自宅の家事をマルチにこなし、その経験を設計の仕事にもフィードバックしている。尊敬してやまない妻と、トイプードル4匹と共に暮らす。沖縄県出身で、寒い場所はちょっと苦手。
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