大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

河村電器産業株式会社 郡山工場 厚生棟「AQURIO」

  • 厚生施設
  • 『ZEB』
  • 氷蓄熱式空調システム
  • 延床 1,427m2
  • 竣工 2023年
  • 東北エリア

この土地にかつてあった豊かな森は、工業団地の造成により失われてしまいました。そこで、里山を再生し風景に溶け込む建築を目指しました。郡山工場の厚生棟として使われる建物は、会議室と食堂で構成された『ZEB』(※1)施設です。PPAモデル(※2)により敷地内の工場棟の屋根に設置した太陽光発電システムから、厚生棟にクリーンな電力を供給します。

植樹した在来種の樹々が成長してCO2を吸収し、鳥などが住み着いて、将来的にはこの場所が里山としての生態系を再び取り戻すことを期待しています。

  1. ※1 省エネ50%以上。かつ、再エネを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減した建物
  2. ※2 建物の所有者が提供する土地や屋根などに太陽光発電設備の所有、管理する会社が設置した太陽光発電設備で発電された電力を建物の電力使用者に有償提供する仕組み

オーナー様の声

大和ハウスは、グループをあげて一気通貫で支援してもらえる安心感があり、これまで自社工場・施設も手掛けてもらい信頼を寄せています。
今回も土地の選定から建物の設計施工、デザイン監修、『ZEB』の実現、BELS認証、オンサイトPPAでの太陽光設置・BCP対策など担当頂き、満足しています。これからも長い付き合いをお願いします。

河村 幸俊様

河村電器産業株式会社
代表取締役会長
河村 幸俊様

当社担当者の声

創ってきた森が、10・20年後建築とどう向き合うべきかを考えて設計しました。森が主役として建築をつくる事が出来ないか、その答えとして【森を創り、佇む】というコンセプトを掲げ、風景に溶け込む建築を目指しました。1階は森に埋め込まれるように計画し、建築のテクスチャーは風景の映り込みを考慮して選定しています。

中部支社
建築設計部
波多野 佑樹

ZEB実現のための技術

氷蓄熱式空調システムによる省エネルギー化

氷蓄熱式空調システムによる省エネルギー化

夜間に氷を作り、それを利用して冷媒を冷却する省エネ空調システムです。過冷却により空調能力を高め、電力使用量を平準化して光熱費を削減。また排熱が少なく、ヒートアイランド現象抑制に貢献する環境に優しい空調です。

各設備のセンサー制御による最適な環境

各設備のセンサー制御による最適な環境

換気はCO2センサー制御付き全熱交換器を採用。人感・照度センサーを採用することで、それぞれ必要な時に必要な分だけ照明を使い、消費エネルギーを低減しながら最適な執務環境をつくります。

SDGsへの貢献

  • 工場で働く方のための自然光が差し込む開放的な食堂です。福島県で作られたカウンターやテーブル、食材などを採用し、地産地消に取り組んでいます。
  • ヒートポンプ給湯器と氷蓄熱空調機、CO2センサー制御付き全熱交換器を採用して省エネ性を高め、太陽光発電システムを導入しています。
  • 備蓄倉庫を備えており、郡山市と協定を締結し、災害時には避難場所として提供されます。
  • 在来種の樹々を植えることで、四季折々の景色を楽しめる環境を整備しました。地域の小学生と共に植樹祭を行い、将来的に鳥の観察会が計画されています。
3 すべての人に健康と福祉を 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を 15 陸の豊かさも守ろう
SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

大和ハウスグループは
持続可能な開発目標(SDGs)を
支援しています

基本情報

所在地
福島県郡山市
竣工年月
2023年3月
建物用途
事務所
構造(階数)
鉄骨造(2階建て)
建築面積
963m2
延床面積
1,427m2
ZEBランク
『ZEB』
一次エネルギー削減率
創エネ含まず 62%
創エネ含む 101%

※ 掲載内容は、取材当時(2024年3月)の情報です。

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