肩こりや目の疲れだけでなく、肥満にもつながる骨盤のゆがみ。
普段心がけることで、矯正に役立つポイントがあります。
あなたの生活にも取り入れ、美しく健康な体を手に入れましょう。
長時間のデスクワークや立ち仕事など、不自然な姿勢をとりがちな現代人。不適切な姿勢や習慣は骨盤のゆがみにつながり、さまざまな体の不調を引き起こします。
骨盤がゆがむと、股関節の可動範囲が狭まってしまいます。ウォーキングをしているのに体調や体型が変わらず成果を感じられないという方は、股関節の可動範囲が狭く、ひざ下だけで歩いている可能性があります。人間の体は、動かさない場所は筋肉が緩み脂肪がつくようにできています。ひざ下だけを動かす歩き方だと、大きい筋肉が動かないので、お腹やお尻、背中に脂肪がつきやすくなってしまいます。
骨盤が正しい位置にあり正しい筋肉を使いながら動いている人は、そうでない人と比べ格段に高いカロリーを消費しています。正しい筋肉を日常的に動かすと、日々の生活を通して全身の筋肉がまんべんなく使われるようになります。その結果、代謝が良く痩せやすい体ができていくのです。
このような人は買い物や掃除など普段の活動を通して、自然に脂肪を燃やすことができます。仕事や勉強といったほとんど体を動かさない時ですら、骨盤のゆがみがある人よりも多くのカロリーを消費しています。
あなたも骨盤の位置を矯正し正しい筋肉の使い方を身につけることで、スッキリ美しいボディラインを獲得しましょう。
骨盤のゆがみは毎日生じるため、日々の心がけが重要。まずは脂肪のつきにくい体の基礎をつくることが大切です。下記で正しい立ち方・座り方・歩き方のポイントをご紹介します。どれも気軽に始められますので、ぜひチャレンジしてみてください。
きわめて日常的な基本動作のポイントを、あなたはきちんと身につけていますか。
こういった動作を正しく行うことで、骨盤のゆがみを矯正することができます。
お尻とお腹を意識し、重心を中央に持ってくるようにすると、代謝が上がり消費カロリーのアップにつながります。
お尻にぎゅっと力を入れて締め、お腹をへこませて骨盤を立てるようにします。片方の足に体重をかけて立つのはNG。
お腹をへこませ、骨盤を垂直に立てて座ります。足を組んだり前かがみになったりするのはNG。
かかとから地面につけ、股関節を意識して伸ばします。高いヒールの靴を履くときにやりがちですが、ひざを曲げて歩くのはNG。
足を肩幅に開き両手を腰に当てて立ちます。片方の足のかかとを浮かし、腰の辺りを縮ませます。30回左右交互に上げ下げする運動を1セットとして、1日2セット行ってください。頭をぶらすことなく、重心を中央にキープするのがポイントです。
お腹をへこませた状態で椅子に座り、肩甲骨をしっかり寄せるようにして、頭の後ろで手を組みます。左右交互に腰をねじります。各回ねじった状態で、10秒キープするようにしてください。左右3回ずつを1セットとして、1日2セット以上行うと良いでしょう。
納富(のうとみ) 亜矢子先生
1972年生まれ。芦屋美整体サロン副院長、整体師、鍼灸師。自身の不調・体型克服経験から接客、カウンセリング、骨盤体操などを指導。テレビ・雑誌・講演会・セミナーにて「美整体理論」を展開中。
2015年12月現在の情報となります。