他人がどのように家でゴロゴロしているのかは、意外と知らないものですよね。
ダイワハウスでは実態を探るべく、アンケートを実施しました。
どの場所で、どれくらいの時間、何をしてくつろいでいるのでしょうか。
ゴロゴロ時間が家族間のイライラの種になっているという意外な事実も…。
調査時期 | 2023年3月20日~3月30日 |
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調査対象 | My House Palette メールマガジン会員 |
有効回答数 | 542件 |
調査方法 | My House Palette メールマガジンでのアンケート |
Q1.ゴロゴロするのは好きですか?
「好き」(59%)「どちらかというと好き」(24%)を合わせると、8割以上がゴロゴロするのが好きと回答しました。「日々、家事や育児に追われているため、リラックスできる時間が好き」「理由はいらない。好きに決まっている」「ベッドで睡眠をとるより、ゴロゴロした方がリラックスできる気がする」との声が寄せられました。
一方、ゴロゴロ否定派は、「時間がもったいないような気がする」「常に動き回っているので、じっとしているのは苦手」など、アクティブ派ゆえの理由が目立ちました。
「好きでも嫌いでもない」(12%)の回答では、「ゴロゴロするのは好きだが、妻にイヤな顔をされるので嫌い」「ゴロゴロしたいけれど罪悪感を感じてしまう」「好き嫌い以前に、ゴロゴロできるスペースがない」といった回答も。ゴロゴロしたい願望があっても、家族からの「圧」や物理的理由でゴロゴロすることを満喫できていないのかもしれません。
Q2.ゴロゴロするのはどれくらいの頻度・時間ですか?
時間の長さは問わず、毎日ゴロゴロする時間がとれている人は全体の6割でした。最多は「毎日2時間以上」(23%)で、くつろぎの時間をしっかり確保できている模様です。一方で「休日のみ」(19%)も一定数いました。
Q3.どのタイミングでゴロゴロしていますか?(複数回答)
「疲れたらその都度」(37%)が最多で、忙しい毎日の中でも上手に休憩を挟んでいる様子です。時間帯で見ると時間に余裕がある「休日の昼間」(34%)はやはりゴロゴロタイムにうってつけのようです。満腹になって一息つきたくなる「夕食後」(27%)、リラックスして体を休めたい「入浴後」(23%)の回答も目立ちました。
Q4.自宅のどこでゴロゴロしていますか?(複数回答)
予想通り、最多は「リビング」(63%)でした。ソファやテレビもあるリビングはゴロゴロするのに必要な条件が揃っているのでしょう。「寝室」(42%)も多く、ベッドや布団に寝そべって思い思いにくつろぐ様子が想像できます。畳もゴロゴロするのに最適そうですが、和室自体を設けていない家が多いのか「和室」(9%)の回答は少なめでした。
Q5.普段、どのようにゴロゴロしていますか?
では、具体的にゴロゴロ時間に何をして過ごしているのでしょうか。
- 手の届く範囲にテレビのリモコンや飲み物、お菓子等を置いてゴロゴロ三昧
- 「これを終えたらゴロゴロするぞ!」と気合を入れて家事を終わらせ、ソファに寝転んでドラマや映画を見ながら寝落ちするのが幸せ
- リビングではソファに横になってテレビを見たり、猫とじゃれ合ったりする。書斎では録りためたテレビ番組を見たり、本を読みながらウトウトしたりする
- 和室で軽く運動しながらくつろいでいる
- 犬や猫と一緒にチェアやハンモックで心を無にして、のんびりする
- お気に入りのラウンジチェアで見逃したドラマや、映画を観ながら平日は寝落ちすることが多い。休日は長い昼寝をするのが幸せ
- ベッドに寝転がってテレビを見たり、スマートフォンをいじったり、そのうちウトウトしたりするのが至福の時
- スマートフォンやテレビを見るときもあるが、基本的には音楽をかけて目を閉じ、何も考えずにリラックスする
- 週末はビールとおつまみをセットしてドラマの配信を一気見
- 寝室のカーテンを閉めてランプを点け、お気に入りのアロマオイルをたいて隙間時間に一休み
- 家事を一通り終えたらコーヒーを淹れてスマートフォンをチェック。お風呂上がりから就寝まではお酒を飲みながらSNSを楽しむ
- ベランダのチェアに座り、庭のメダカを眺めながらボーッとするのが最高に癒やされる
みなさん思い思いにくつろぎの時間を楽しんでいるようです。コメントの中には「テレビを見る」(20%)、「スマートフォンでネットや動画、SNSを楽しむ」(18%)の回答割合が多く、テレビやインターネットはゴロゴロ時間のお供に欠かせないものであることがうかがえます。「そのまま寝落ちしてしまう」という声も目立ちました。
Q6.家族がゴロゴロしているのを見てイライラしたことはありますか?あるいは、自分がゴロゴロしていてイライラされたことはありますか?
ゴロゴロすることは心身のリラックスに必要ですが、家族と同居している場合には家族間の摩擦になっているケースも見受けられます。イライラの詳細を見てみましょう。
- 家事をせずにゴロゴロしているのを見るとお互いにイライラする
- 部屋が狭いので寝転んでいると動線的に邪魔に感じる
- 邪魔になる場所で寝ていたり、テレビや照明をつけっぱなしにしたりしているとイライラされる
- ゴロゴロしていると、妻に「子どもと遊んであげて」と言われる
- たまにならいいが、毎日ゴロゴロしているのであきれられている
一方で「イライラしない」というコメントも。
- 脳や体が休息を欲しているサインだから当然のこと。掃除や動線の邪魔にならなければ構わないが、ゴロゴロしすぎて逆に体調の不調を招くのは避けてほしい
- 自分がゴロゴロするので、家族にもくつろいでいてほしい
家族の誰かが忙しく家事をしているのに、他の人がゴロゴロしているシチュエーションがイライラを招いている様子がうかがえます。上手に「家事シェア」ができていれば、家族がゴロゴロしていても広い心で受け止められるのかもしれません。
Q7.これから家づくりをする場合「理想のゴロゴロスペース」をつくりたいと思いますか?
「思う」(50%)「少し思う」(35%)を合わせると、85%が理想のゴロゴロスペースが欲しいと回答しました。どんなスペースを求めているのでしょうか?
- リビングにテレビを置いて、座り心地の良いソファでコーヒーやお菓子をテーブルに用意し、間接照明をつけてゴロゴロする
- 庭を眺められ、天気が良ければ日なたぼっこができてゆったり過ごせるリビング
- 自然光が採り込め、温度調節もできるサンルームのような空間
- 一人掛けの足を伸ばせるチェアを置き、テレビやオーディオをセットして、ソフト(DVDやブルーレイディスク、CDなど)も手元に置けるような部屋をつくってみたい。ミニ冷蔵庫もセットしたい
- リビングのような家族が集まる空間で、他の人が気にならない距離感でそれぞれが好きにゴロゴロできるといい
- ゴロ寝するなら畳の部屋がいい。なるべく物を置かず、大の字になって寝られる狭すぎず広すぎない部屋
- 天窓がある部屋の照明を少し暗くして、星空を眺めながらウイスキーを片手にジャズを静かに聴く。そんな部屋が理想
- うたた寝をしてしまっても体や首が痛くならない快適なソファで、高い天井と天窓があって、景色を見ながらのんびりゴロゴロできる空間
- リビングを見渡せて、テレビも見られる半フロア上がったくらいに自分だけの小上がりのスペースをつくり、心地いいカーペットとクッションを置いてゴロゴロしたい
- 畳を数枚フローリングに敷いて、その上でゴロゴロしたい。いぐさ枕を置いたら最高だと思う
- リビングの近くにゴロゴロ専用部屋をつくりたい。ゆとりのある一人分のスペースに、厚手のカーペットと一人掛けのソファを置いて、座った位置から青空が見えるような小窓があったら理想的
- 庭が見える部屋に座り心地の良いソファとオットマン、床に大きめのクッションを置き、その日の気分で何通りにもゴロゴロできる部屋
14%が「畳の上でゴロゴロ」というキーワードを回答していたのが印象的でした。家族の誰かがソファで寝そべっているとスペースを占領してしまいますが、和室やリビングの一角に畳スペースがあれば思う存分ゴロゴロできそうです。近年、和室を設けないケースも増えていますが、「畳の上でゴロゴロしたい」という潜在的願望はあるようです。
また、ゴロゴロするのに広さは必ずしも必要ではなく、その分、窓からの眺めや日当たりの良さといった環境面が重要になるようでした。
まとめ
家づくりにおいては家事動線や趣味のスペース、テレワークスペースといったアクティブな活動を軸に間取りを考えるかもしれません。しかし、多忙な現代人にとって家でゴロゴロする時間は、心身をゆったり休め、オン・オフを切り替えられる、なくてはならない時間。「ゴロゴロできる居心地の良さ」も考慮に入れて、家族みんながくつろげる家を計画してみてはいかがでしょうか。