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生活を考える

楽器の練習場所のおすすめは?自宅以外の練習場所と
自宅で練習する方法をご紹介

楽器の練習で心配な音の問題。
誰にも遠慮せず楽器を鳴らせるような練習場所の確保は悩みの種ではないでしょうか。
今の練習場所に不満がある方や、楽器を習いたいのにどこで練習すればよいのか
わからず困っている方も多いと思います。そこで今回は自身もテナーサックス奏者として活躍する、
ジャズ評論家の大須賀進さんに、自宅や自宅以外で練習できる場所のポイント、
そして、上達するための環境の重要性を説明していただきました。

Part1楽器の練習場所を検討するときのポイント

楽器の上達には継続した練習が大切です。音楽教室やレンタルスタジオなどに通うのはもちろん、自分一人でも日々の練習は欠かせません。そのためには、自分に合った練習場所を見つけることがポイントになります。

自分が演奏する楽器本来の音を知る

そもそも自分が演奏する楽器の音は、リスナーが感じる音と差があります。管楽器やバイオリンなど、自分の体も共鳴しているような楽器の場合は特に、身体の中を伝って聞こえる音(骨伝導)が混ざるためです。演奏会など人に聴いてもらうことを前提として練習する場合は、まずはそのことを知っておかないといけません。音の響きやすい場所とそうでない場所でも、楽器の音の聴こえ方はまったく異なります。楽器の上達には楽器本来の音を聞き分けられる環境で練習するのが望ましいでしょう。

集中して練習できる場所を選ぶ

楽器が上達するには、演奏に集中して練習できる環境が大事です。まずは、黙々と演奏に打ち込めること。そして、まわりに遠慮せず音をしっかり出せること。人の目が気になる、大きな音を出すのに遠慮してしまう場所では、演奏に集中できず練習の効果が低くなってしまいます。

騒音トラブルに気をつける

とはいえ、自宅で練習する場合は、一緒に住む家族や同居人への配慮が必要なことはもちろん、音の問題は近隣トラブルに直結します。音が響く夜は演奏するのを遠慮する、音量を調整できる電子楽器を使う、楽器の音を抑えるツールを使うなどの防音・消音対策が必要になります。

普段の練習と、
本番に向けた練習で環境を分ける

指の運び方や同じフレーズを練習する日々の練習と、演奏会などへ向けたリハーサル練習では、求められる練習環境が異なります。テクニックを磨く個人練習であれば、音を調節できる電子ピアノや消音などを用いた練習でもよいでしょう。ただし、楽器本来の音が分かる環境が、本番に向けた練習には必要です。そして、そういった環境を日常的に持つことができれば、楽器への理解が深まり、上達につながるでしょう。

楽器の練習場所は、自宅か自宅以外がありますが、自宅で練習するのが難しい場合は、レンタルスタジオなどでの練習を考える必要があります。定期的に借りられる場所があるか、契約する際の費用はどれくらい必要になるのかも確認しましょう。

Part2自宅以外の楽器練習場所のおすすめは?
メリットとデメリットもご紹介

自宅で心置きなく音を鳴らせる場所を用意できればベストですが、難しい場合は自宅以外で見つけることも可能です。演奏環境や費用、練習できる楽器などを踏まえて、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

レンタルスタジオ

メリット

バンド系スタジオやクラシック系スタジオなどの音楽用のレンタルスタジオは防音設備が整っているため、思う存分楽器を鳴らすことができ、外部の音も気にならず、演奏に集中できます。アンプやミキサーといった音響機材や、録音に必要なマイクもそろっており、備え付けの楽器や楽器レンタルにも対応しているスタジオも多くあります。個人練習はもちろん、バンド練習や音楽仲間と一緒に合奏練習もできます。

デメリット

利用料金が多くかかることが挙げられます。またレンタルスタジオの利用はほとんどの場合事前の予約が必要となり、土日は特に争奪戦。希望の時間に練習できない可能性もあります。

公民館や文化会館

メリット

公民館や公共の文化会館・音楽ホールなどで、楽器演奏が可能な練習室やレンタルスペース、レッスン室を貸し出しているところもあります。防音スタジオがあるなど設備の充実度は場所によって異なりますが、レンタルスタジオよりも比較的料金を抑えて借りることができます。

デメリット

利用料金が安価なため人気があり、予約が取りづらいケースも多いようです。

カラオケルーム

メリット

多くのカラオケ店では基本的に予約をしなくても利用可能で、営業時間内であれば深夜でも練習できます。平日の昼間など時間帯によっては、利用料金が割引され安く使える場合も。曲をかけながら演奏したり、フードメニューでひと息ついたりと、そんな楽しみ方もできます。

デメリット

店舗によっては楽器演奏がNGな場合もあるため事前の確認が必要になります。楽器の持ち込みなども自分で行う必要があり、持ち運びが難しい楽器は練習ができません。

公園

メリット

森林公園などの大きな公園では、楽器演奏が許可されている場合があります。青空や緑に囲まれながら演奏でき、しかも無料だとしたらうれしいですね。

デメリット

外で練習するのは勇気がいるものです。人が集まる場所のため、人目が気になり練習に集中できない可能性も。また、楽器演奏を禁止している公園も多く、禁止されていない場合でも公園に来ている方への音の配慮が必要です。

河原、河川敷、高架下

メリット

公園と比較すると人通りも少なくなるため、人目や音への配慮もいくぶん軽減されます。

デメリット

公園と同じく野外なので、演奏できる楽器の種類は限られ、天候にも大きく左右されます。徒歩や自転車で行ける距離にあればよいですが、そうでない場合、日常的な練習場所としては向いていないかもしれません。

車の中

メリット

意外なほど車の中の音が漏れにくく、一人で練習するのには程よい空間です。

デメリット

夏や冬は車内の快適な温度を保つために、エンジンをかけておく必要があり、これ自体が騒音となる場合も。基本的に座ったままでの練習しかできず、持ち運びができない大きな楽器の練習はできません。ワンボックスカーなどの大きな車種以外では、狭い空間にストレスを感じてしまうこともあります。

Part3自宅で楽器を練習する方法

上達の基本は日々の練習を一つひとつ積み重ねること。自分の生活スタイルに合わせて、時間の制約もなく練習を継続できれば、上達への近道になります。それには自宅にいつでも練習できる場所を設けるのが一番。自宅で練習できる方法をご紹介します。

楽器の音量を小さくする・
消音器を使用する

電子ピアノやキーボード、エレキギター、電子ドラムなどの電子楽器なら、ヘッドホンを使えば周囲に漏れる音を抑えて練習できます。また、トランペットやサックスなどのミュートや消音器を使用できる楽器は、それによって音を軽減する効果が期待できます。ただし、楽器本来の音とは異なることを意識して練習することが必要です。

レンタル防音室を借りる

自宅で楽器をフルに鳴らせる環境がない場合には、今ある部屋に設置できるレンタル防音室があります。立って楽器を演奏するコンパクトな大きさから、ドラムセットやグランドピアノまで入るタイプも用意されています。また、壁や天井に穴を開ける工事は必要ないので、賃貸住宅でも利用できます。サービスによって異なりますがレンタル期間の目安は、15カ月から48カ月が多いようです。

ただし、レンタル費用が必要なことはもちろん、練習スペースとしてどうしても閉塞(へいそく)的なのが難点。また、マンションなどの集合住宅に設置する場合は、管理規約の確認が必要な場合もあります。

楽器可や楽器相談可の賃貸住宅に住む

楽器演奏ができる賃貸住宅への住み替えも一つの手です。特に音楽大学の近くには音大生のために楽器演奏を許可している賃貸住宅が紹介されているので、探してみてはいかがでしょうか。住人のほとんどが楽器演奏をするため、音に対して寛容な方が多いというメリットもあります。ただし、音を出せる時間の制限や、ドラムなど低音が響きやすい楽器に対する条件などは、物件ごとに異なるため事前に確認しましょう。

防音室を設ける

今後、家づくりを考えており毎日楽器の練習をしたい方は、防音室を検討してみてはいかがでしょうか。自宅に防音室があれば時間を気にすることなく、楽器本来の音で練習に打ち込むことができます。防音室といっても性能やタイプはさまざま。演奏する楽器や生活スタイルに合わせて、防音性能や広さを調節できます。

ハイグレード防音室完備したダイワハウスの厚木xevoΣ展示場。その防音性能や音響を体感できる

Part4音響の良さが上達には不可欠!
自宅で楽器を練習するなら快適防音室

防音性能を高めるだけだと、多くの場合演奏する音まで吸収されてしまいます。そこで、演奏に最適な音の響きまで追求し、楽器本来の音を楽しめるのが、ダイワハウスの防音室です。ダイワハウスでは、「奏でる家」と「奏でる家+」という防音仕様が異なる2つのグレードを用意しています。

ライフスタイルに合わせて選べる! ダイワハウスの「奏でる家」「奏でる家+」

防音室と聞くと閉ざされた窓のない狭い空間をイメージしがちではないでしょうか。しかし、ダイワハウスの「奏でる家」と「奏でる家+」なら、リビング全体を防音室にできるので、ゆとりのある広さの部屋で大きな窓から入る日差しを感じながら、楽器の練習ができます。このような居住空間との一体感や心地よさは、プロの音楽家はもちろん音楽を楽しむ多くの方から支持されています。

毎日の楽器の練習だけではなく、ときには家族や仲間とセッションを楽しんだり、音楽教室を開いたり、ホームコンサートを開催したりもできます。さらに、快適防音室「奏でる家」「奏でる家+」なら、静かな環境で集中したいテレワークから、楽しく騒ぎたいホームパーティーやカラオケといった娯楽まで、多彩な使い方ができるのです。

そして、この「奏でる家」と「奏でる家+」は、音響の良さも大きな魅力の一つです。高い防音性能を保ちながら、天井高も十分に確保して設計できるため、室内に音が豊かに広がり、安定した美しい響きが期待できます。

これは、ダイワハウスが独自に開発した音響アイテム「コーナーチューン」が、演奏する楽器に最適な音の響きをコントロールしてくれるからです。

音楽家にとって最も重要な音の響き。理想的な音の響きを防音室で実現するためにどうすればよいのかを、ダイワハウスは徹底して考えました。そして、『音は性質上、角に集まる』という点に着目し、部屋の角で音の響きを調節できる「コーナーチューン」の開発に至ったのです。

※コーナーチューン/部屋の角に設置するダイワハウス独自の音響アイテム。三角形の吸音材を採用し、低音から高音までのバランスを整えることで、響きに程よい余韻と深みを与える

【音響アイテムの最適な配置例】

ダイワハウスでは、お客さまのご要望を伺い、用途や空間の広さにあわせて最適な配置と個数を提案

ピアノ演奏やホームシアターを楽しむなら「奏でる家」

「奏でる家」の魅力を体感できる浦和住宅展示場 Miraizu

「奏でる家」は、隣接する部屋はもちろん、屋外に伝わる音を減音できる防音性能により、楽器の音を最大限に引き出せる環境を実現します。

例えば、サックスなどで大きな音を鳴らせるだけでなく、ビブラートをかける演奏も、まわりへの騒音を気にすることなく音を出せるため、音の細かな強弱の付け方まで習得しやすくなるのです。夜遅い時間でも気兼ねすることなく楽器演奏を楽しめたらうれしいですよね。また、室外からの音も減音し図書館並みの静けさが期待できるので、前述のとおり、楽器演奏だけでなくテレワークなどにも適しています。

ピアノ演奏やホームシアター、カラオケが楽しめ、屋外と室外に伝わる音を55dBA減音(目安)できる「奏でる家」

注文住宅 暮らし提案 快適防音室&静音室「音の自由区」 奏でる家

奏でる家の建築実例はこちら(至福の音が響くオーディオルーム)

Youtubeで動画も公開中! 快適防音室「奏でる家」とは?

※dBAとは、人の感じる音の大きさを表す単位。数値は、大和ハウス工業で測定した数値(JISA1417:2000 建築物の空気音遮断性能の測定方法に基づく)ですが、性能値として保証するものではなく、使用状況や周辺の環境、間取りなどにより異なる場合があります。

ドラム演奏やバンド演奏を楽しむなら「奏でる家+」

「奏でる家+」の魅力を体感できるHS新宿第二展示場

さらに防音仕様を高めた「奏でる家+」なら、外部に響きやすいドラム演奏もしっかり減音できます。減音の目安は70dBAとなり、ドラム演奏時に伝わる音(115dBA)を、図書館並みの静けさ(45dBA)まで抑えることが可能なのです。さらに、浮き床仕様(間取りによる)により振動対策も実現。大人数のバンドセッションやバンド演奏などの大音量でも、屋外はもちろん、室外への音も気にせず演奏を楽しむことができるのです。

ドラム演奏やバンド演奏も可能で、屋外だけでなく室外に伝わる音を70dBA減音(目安)できる「奏でる家+」

※dBAとは、人の感じる音の大きさを表す単位。数値は、大和ハウス工業で測定した数値(JISA1417:2000 建築物の空気音遮断性能の測定方法に基づく)ですが、性能値として保証するものではなく、使用状況や周辺の環境、間取りなどにより異なる場合があります。

快適防音室「奏でる家」の魅力を実際に体感できる「つくば展示場」。愛用の楽器を持ち込み、実際に演奏して音の響きを体感できる(予約制)

注文住宅 暮らし提案 快適防音室&静音室「音の自由区」 奏でる家+

Part5音響の良さにもこだわって、楽器の練習場所を見つけよう!

あらゆる音楽はコミュニケーションの一つであり、聴いてくれる人に喜んでもらうことが目的かもしれません。

そのためには、自分でも納得のできる音を追求して、練習を積み重ねていくことが大切です。自分の楽器が鳴らしている音を知り、それを伸ばしていく。そのためには思いっきり練習できる音環境の良い場所が理想的です。今回ご紹介したような、自宅以外の練習場所や、自宅を快適な練習場所にする方法をチェックして、音楽を楽しんでいきましょう。

これから家づくりを考える方は、ダイワハウスのカタログや住宅展示場の来場を通じて、快適防音室の魅力をぜひ感じてみてください!

【カタログ】快適防音室&静音室 音の自由区

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お話を伺った方

大須賀 進さん

テナーサックス奏者として自身のバンドや有名歌手のバックバンドのメンバーとして活動。現在も音楽家として精力的に活動を続けている。また、レコード約3,000枚、CD約1,000枚を保持するJAZZ収集家でもあり、音楽家としてはもちろん、愛好家としても音にこだわった生活を送っている。

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