賃貸住宅に住む方が戸建住宅や分譲マンションを購入する、戸建住宅から利便性を求めて分譲マンションへ、
分譲マンションから広さを求めて戸建住宅へ。住み替えにはさまざまな形があります。
住み替えに対する意識を調査すべくアンケートを実施しました。
調査時期 | 2024年5月2日~5月12日 |
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調査対象 | My House Palette メールマガジン会員 |
有効回答数 | 560件 |
調査方法 | My House Palette メールマガジンでのアンケート |
Q1.現在の住まいから住み替える意向はありますか?
「住み替えの希望」を聞いてみると、戸建住宅にお住まいの方のうち半数以上が今の家に「住み続けたいので、住み続ける予定」(58%)と回答し、現在の住まいに満足されているようです。
一方で、分譲マンションにお住まいの方については、「住み続けたいが、住み替える予定」(15%)、「住み替えたいので、住み替える予定」(14%)を合わせると30%近い方が住み替えを予定しており、住み替え希望の有無にかかわらず、家族構成やライフステージの変化など、何らかの事情を想定して住み替えを予定されている方が多いことがわかりました。
Q2.「今の家に住み続けたい」と答えた理由は何ですか?(複数回答)
理由を詳しく尋ねてみたところ、戸建住宅にお住まいの方のほうが、家自体を気に入っている傾向が強く(住まいに満足しているから50%/住まいに愛着があるから19%)、分譲マンションにお住まいの方については、環境・利便性の良さ(14%)も、住み続けたい理由の一つになっているようです。詳細は以下の通りです。
- 土地を有効活用できるよう、車庫や間取りを自分で設計したから(現在の住まいは居住年数20~29年の戸建住宅)
- 土地選びから間取りまで家族みんなで決めたので、思い入れがある(現在の住まいは居住年数10~19年の戸建住宅)
- 駅まで徒歩3分、スーパーも近くて便利(現在の住まいは居住年数5~9年の分譲マンション)
一方で、住み替えを希望している方の理由はどのようなものでしょうか。
Q3.「住み替えたい」と答えた理由は何ですか?
(複数回答)
住み替えを希望する理由は多岐にわたりますが、今回のアンケートでは「(広さや住宅設備など)理想に合った住まいに住みたいから」(29%)が最も多く、「(結婚や転勤、転職など)ライフステージに変化があったから」(17%)、「住まいが老朽化したから」(16%)と続きました。
詳細を伺うと、「子どもの成長により手狭になってきた」「注文住宅を建てて、快適に過ごせるマイホームを実現したい」「耐震性に不安がある」など、現在の家に何らかの住みにくさがあり、住み替えによって理想の住まいを手にしたいという気持ちが読み取れます。
なお、戸建住宅に長く住んでいる方は「住まいをサイズダウンして利便性の高い土地に住み替えたい」「老後に備えてバリアフリーの家に住みたい」など、高齢化によるライフステージの変化が背景にあることが伺えます。
Q4.「住み替えたいが、(何らかの事情で)現在の住まいに住み続ける予定」と回答した方に聞きます。住み替えを妨げているものは何ですか?(複数回答)
住み替えの妨げとなっていることを聞いてみると、「住み替えをする資金がないから」(76%)が圧倒的に多く、金銭面の不安が最大の要因となっていました。
次に多かったのが「せっかく取得した土地・住宅だから」(37%)。持ち家派はマイホームの売却がネックになっているのかもしれません。「その他」の意見としては、「売れるうちに売りたいが、査定価格に不満がある」といった意見もみられ、資金面に関するお悩みが目立ちました。
Q5.今後住み替えを行う場合、現在の住まいはどうしますか?
持ち家派の意見をまとめると、現在の住まいを「売却する」と回答した方が46%と最多でした。「満足のいく査定価格になるかわからないが、空き家にはしたくない」「買い替え資金の足しにしたい」など、住み替えの資金に充てるという意見が目立ちました。
中には「都心と郊外の二拠点を計画中。都心の住まいのニーズが高ければ貸し出す、または売却して、近くの賃貸を借りてもいい。状況に応じて判断したい」「今の住まいを売却・子どもに住んでもらう・賃貸に出す・賃貸住宅に建て替えてオーナーになる・セカンドハウスにするかは現時点で決まっていない」という声も。
住み替えにおいては現在の住まいを売却するのが一般的ですが、地価の変動や法改正、社会情勢の変化など不透明な先行きに、どうすればいいか打つ手に悩んでいる方も多い印象です。
Q6.今後住み替えることになった場合、どのような種類の住まいに住みたいですか?(複数回答)
全体で最も多かったのは「土地を購入して注文住宅」(31%)でした。次に「新築分譲マンション」(14%)、「新築分譲住宅」(10%)と続きます。それぞれの回答理由を見てみましょう。
土地を購入して注文住宅
- こだわりが詰まった家をついのすみかにしたい(現在の住まいは居住年数5年未満の分譲マンション)
- 設計士と相談しながら建てた今の家に満足しているので、次もそうしたい(現在の住まいは居住年数5~9年の戸建住宅)
- 土地探しから始める家づくり
新築分譲マンション
- 介護施設に入る可能性もあるが、シニアに住みやすい防犯対策や最新設備が整っているマンションに入居したい(現在の住まいは居住年数5~9年の分譲マンション)
- マンションなら立地の良い場所に住めると思うから(現在の住まいは居住年数10~19年の賃貸マンション・アパート)
- ダイワハウスの新築分譲マンション「プレミスト」
新築分譲住宅
- 手軽に購入できてすぐに住み替えられるから(現在の住まいは居住年数10~19年の戸建住宅)
- 強いこだわりがあるわけではないので、分譲住宅がちょうどいい(現在の住まいは居住年数5年未満の戸建住宅)
- ダイワハウスの新築住宅分譲「Ready Made Housing.」
それぞれに納得の理由がありましたが、住み替え先にも現在と同じ住宅形態を希望する傾向がみられました。住まいの種別で見ると、戸建住宅にお住まいの方は次も「土地を購入して注文住宅」(37%)を希望する方が圧倒的に多く、「新築分譲マンション」(9%)、「新築分譲住宅」(同)、「リフォーム・リノベーション済み戸建住宅」(7%)、「中古戸建住宅」(同)がほぼ横並びでした。
分譲マンションにお住まいの方は次の住まいも「新築分譲マンション」(39%)が最多でしたが、次いで「土地を購入して注文住宅」(22%)となっており、次の住まいに注文住宅を検討されるケースも少なくないようです。
Q7.もし今後住み替えることになった場合、どんなところを重視したいですか?最大3つまでお選びください(複数回答)
最も多かったのが「価格または家賃」(60%)、次に「間取り」(14%)、「広さ」(10%)と続きました。住まいの種別で見ると、「価格または家賃」を重視するのは賃貸マンション・アパートにお住まいの方が70%と最も多く、戸建住宅(57%)と分譲マンション(54%)では差異はありませんでした。
しかし、分譲マンションにお住まいの方は「立地」「間取り」を重視する割合が戸建住宅に住む方より高い傾向がありました。回答理由も聞いてみます。
価格または家賃
- 重要なのは価格。そこを基準に考えないと始まらない(現在の住まいは居住年数10~19年の分譲住宅)
- 価格は大事。経済的に無理のない物件がいいが広さも欲しい。物が多いので収納もたくさん欲しい(現在の住まいは居住年数5年未満の賃貸マンション・アパート)
経済的に住み替えが可能な物件を絞り込み、そこから希望に合う条件を選びたいとの声が多数でした。近年の物価高も影響して、予算は住み替え条件の大きなウエートを占めるのは納得です。
間取り
- 今の家は子育てしやすい周辺環境を第一に考えたが、次は家そのものの住みやすさや立地を重視したい(現在の住まいは居住年数10~19年の戸建住宅)
間取りを重視する方は、現在の住まいに不満を感じている傾向がみられました。
広さ
- 家族4人で80m2は若干の狭さを感じる(現在の住まいは居住年数10~19年の分譲マンション)
立地・周辺環境
- まずは自分が希望する環境が整った立地かどうか。次に価格が見合っているかどうか。その次に、家族のニーズに合った間取りであるかが重要だと思う(現在の住まいは居住年数10~19年の戸建住宅)
その他の意見
- 今後もライフステージに合わせて柔軟に住み替えできるよう、資産価値は重視したい(現在の住まいは居住年数5~9年の分譲マンション)
まとめ
資金が足りないために住み替えに踏み切れないケースや、今後住み替えを検討するにあたり、価格を最も重視される方が多いことがわかった今回のアンケート。生活スタイルによりフィットした家に住み替えたい一方で、金銭面の不安が残ってしまう……。解決策はあるのでしょうか?
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