新型コロナウイルスの影響により人々の生活スタイルや働き方が変化し、
住居に対する意識も大きく変わっている昨今。
SNSなどで効率良く情報が取捨選択できるようになり、
コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視しながら、
理想の住まいを手に入れたいというニーズはますます加速しているようです。
2023年10月に販売を開始した大和ハウスのSmart Made Housing.は、
あらかじめ厳選した間取り・外装・内装などのパッケージから、
好きなものをチョイスしていく新しい住まいの建て方。
建築士の英知が詰まった暮らしやすい間取りを1200以上のプランの中から選ぶことができます。
今の時代にフィットするスマートな家のつくり方を、
本プロジェクトに携わった大和ハウスの建築士が解説します。
Profile
大和ハウス工業株式会社 東京本社住宅事業本部設計推進部
設計室デザイングループ グループ長
藤井 俊正
EDDI’s HOUSE(2003年グッドデザイン賞受賞)などの商品開発を手掛けるほか、住宅展示場の設計、顧客ニーズに応えるハイスペックな住宅の設計にも従事。
厳選された1200以上のプランから選べる
大和ハウスのSmart Made Housing.とは?
大和ハウスのSmart Made Housing.は、豊富な間取りプランの中から理想の暮らしに近い間取りをセレクトし、プロが厳選した間取り・外装・内装のパッケージからお客さまがお好みのものを選んで組み合わせる新しい住まいの建て方です。15万通りの組み合わせが可能な間取りは、大和ハウスが過去に建築した何万件もの注文住宅や分譲住宅のデータの中から、直近2年間に採用された人気かつ使い勝手の良い間取りをベースにしています。
大和ハウスのSmart Made Housing.の間取り作成にあたったのは、大和ハウスに在籍する約500人の設計士の中でも厳しい基準で認定されるトップ設計士集団「ハウジングマイスター(社内認定)」。ボリュームゾーンである単世帯向けの20〜40坪台を中心に、玄関収納、家事動線、大開口、充実した収納、テレワークスペースなどご要望の多い要素を複数含めて、使い勝手やコスト・デザイン性などの観点からも間取りを調整しています。また、選定した間取りに自分たちらしいこだわりを追加してカスタマイズすることもできます。間取り数は今後も拡充予定で、住む方の多様なニーズにきめ細かに対応していきます。
大和ハウスのSmart Made Housing.のメリットとは?
物価や資材の高騰、社会情勢の変化により住まい選びはますます難しくなっているといわれます。大和ハウスのSmart Made Housing.は、あらかじめプランニングされた間取りや外装・内装・住宅設備などのパッケージから好きなものを選んでいく建て方なので、価格や仕様が明快です。時間やコストを大幅に低減しつつ、大和ハウスの特長である大開口・大空間、断熱性・耐震性・耐久性・快適性、長期保証、ZEHなどを備えた家を建てることができます。
また、木造と鉄骨造で共通モジュール(寸法)を採用しているため、約7割の間取りで構造の選択が可能になっています。「木造(or鉄骨造)だとこの間取り」といったしばりが少なく、住む方のニーズに合わせて柔軟に選ぶことができます。
注文住宅のフローでは早い段階で「木造にするか、鉄骨造にするか」の意志決定をしなくてはならず、「間取りの検討前に決めきれない」という声もありました。木造と鉄骨造のモジュールが共通だと、間取り検討前に構造を決定する必要がないので「どんな暮らし方がしたいか」といったニーズの結果から、ご自身のライフスタイルや嗜好性に合う構造を選定することができます。
木造・鉄骨造の併売で「効率化」「コストダウン」を実現
木造と鉄骨造を併売する強みはほかにもあります。モジュールが共通だと、基礎や内装のパッケージ、設備仕様のパッケージも共通となるため、施工面で効率化ができて、工期短縮やコストの減につながります。
さらに、木造・鉄骨造にはそれぞれの良さがあります。特に敷地面積が限られている都市部では3階以上の建物や大空間を要望される場合や、防耐火面で鉄骨造を選ぶ方が多い傾向がありますし、「木の香りが落ち着く」と木造を好まれる方もいらっしゃいます。今回、一部のプランでは構造躯体である梁を見せる「現し梁(あらわしはり)」や木調天井材を採用し、木の温かみや力強さが伝わる木造住宅らしい空間を実現しています。さまざまなニーズに合わせて、どちらも柔軟に選ぶことができます。
木は二酸化炭素を吸収・固定し、温暖化抑制に寄与するほか、鉄やコンクリートに比べるとCO2排出量を削減できる利点があります。当社ではカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一つとして、今後、木造住宅の供給に力を入れていく方針です。
3DVRを使って納得のいくまで
暮らしをシミュレーションできる
自由に間取りや仕様を選ぶことができても、実物を見たら「思っていたイメージと違った…」、住んでから「こんなはずではなかった…」となっては本末転倒です。そこで、大和ハウスでは今回用意されたすべての間取りに3DVRのデータを用意。二次元コードを読み込むと3DVRが現れ、立体的なパースを動かしながら部屋の広さや配置、収納量などをゲーム感覚で確認でき、暮らし始めてからのギャップを最小限にすることを目指しました。
3DVRシミュレーションでは、内装の建材の色や収納の大きさ、窓の大きさといったカスタマイズもボタン一つで納得のいくまで選び直すことができます。
大和ハウスが実施した調査※でも、「間取り」について「満足している」と回答した方の割合は、住宅展示場の見学+VR(3Dシミュレーション)を使用した方で66.6%、住宅展示場の見学のみだと58.1%と、VRを使用した方が間取りの満足感が高いことが分かりました。平面図だけでは分からない部分を体感することでお客さまの納得感が高まり、安心して着工できるメリットもあるでしょう。今後は、コントローラーを操作しながら実際に建物内部を歩いているように確認できる、ウォークスルーの3DVRの仕組みも導入する予定です。
※VRシミュレーションを展開する「大和ハウス工業」調べ
選択肢は「多い」のに「選びやすい」、その仕組みとは?
当社の集合知の結晶といえる、1200通り以上あるプラン。選択肢は多いながらも、お客さまが選びやすいよう工夫しています。
流れとしてはまず、従来の注文住宅と同様に、営業担当者がお客さまのライフスタイルやインテリアのお好み、敷地条件やご希望条件を丁寧にヒアリングしていきます。次に、ご用意した間取りの中からご希望に合うものを絞り込んでご提案し、お客さまご自身に選んでいただきます。その後、パッケージ化された間取り・外装・内装を選んでいただきます。
外装は13パターン、インテリアは10パターンを用意。内装カラーは多くのお客さまが迷われる部分ですが、プロの知見からコーディネートされたパッケージで導くので、選択肢は豊富ですが決定しやすくなっています。
実績に基づいた「お客さまから人気の間取り」が1200以上あるので、「失敗が怖い・・・」といったお悩みを解消します。
まとめ
大和ハウスのSmart Made Housing.は、創業以来蓄積してきたビッグデータを生かして、幅広く住まいづくりの入り口を提供するという新たなチャレンジです。物価や資材の高騰、社会情勢の変化により住まい選びが難しくなったといわれる世の中、スマートに理想の住まいづくりをかなえてみませんか。