子育て層の住宅購入で多い理由が、「子どもの成長のため」。
そんな、これから家探しをスタートされる方に、
「これは聞かないと気付かない!でも大切!」という
分譲地選びのポイントをご紹介します。
今回は、大和ハウス工業住宅事業推進部東京デザイン事務所街づくりグループに所属する、石 隆幸にポイントを聞きました。
分譲地選びのポイント①
ガイドラインが設けられているか
分譲地の規模などによっては、いくつか事前にガイドラインを設けます。同じエリアに新しい家族が住み始めるので、ガイドラインが全くないと後々もめてしまうケースも発生することも。いくつかの代表的なガイドラインをご紹介します。
まず日当たり。誰でも日当たりが心地よい南に面したリビングでくつろぎたいもの。でも、分譲地内でそれぞれが好きなように家を建ててしまうと、お隣のリビングと向き合うケースも出てしまいます。せっかくのリビングも人目が気になってカーテンを閉めっぱなし、そんな事態を避けるために、ガイドラインを決めました。この宅地はこっち向きなど、事前にルールを設けることで、日当たりとプライバシーが両立するよう配慮をしています。
分譲地を見学した際は、窓を開けて隣地の窓が正面にきていないか確認してみましょう。プライバシーに配慮した分譲地では、窓が正面にこないプランニングを心がけているはずです。
分譲地選びのポイント②
隣地境界のルールが決まっているか
隣地境界の処理をどちらが負担するか、ガイドラインで決めています。隣地境界なんて初めて分譲を購入しようと思う方は想像もしていなかったと思いますが、ルールをきちんとしないと、隣の家の土が入ってきたり、雨水が流れてきたりと、細かいことですが後々のトラブルになりかねません。ちょっとしたことですがお金のかかることなので、隣地境界についてもガイドラインで決めています。
分譲地選びのポイント③
道路の舗装まで気が配られているか
インターロッキング(舗装に用いるコンクリートブロックの一種)は、子育て層向けにバリアフリータイプを採用しました。インターロッキングの継ぎ目が5~10ミリの場合、ベビーカーで歩くと「ガタガタ」が気になります。女性の場合、ヒールがこの溝にはまって歩きづらいという話しも聞きます。
こういった仕様は分譲地を計画する時に設計として気をつけています。これからお住まいになる分譲地にも、聞かないと分からないポイントがあるはずです。インターネットやチラシで分譲地を判断するだけでなく、実際に現地に足をはこんで販売員に確認することをおススメします。
PROFILE
石 隆幸
1級建築士、1級造園施工管理技士、1級建築施工管理技士
大和ハウス工業株式東京デザイン事務所街づくりG所属。
事業所での営業経験を経て、現在は分譲戸建住宅の街全体の設計企画に従事。特に商業施設複合型や環境モデルとなる先進型分譲を担当。週末、自宅では洗濯以外の家事育児全般担当してます(笑)。長女8歳、長男1歳の4人家族、得意料理はビンチョウマグロの握り寿司です。