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ロイヤルシティ大山リゾート

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SLOWNER WEB MAGAZINE

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「森の暮らし」を支える/感じる

みずみずしい緑が映える、6月の大山

ロイヤルシティ大山リゾート/2023.07.31

ロイヤルシティ大山リゾート

伯耆富士(ほうきふじ)とも呼ばれる大山は、中国地方最高峰の山。その麓にロイヤルシティ大山リゾートは位置しています。この日はあいにく雨の1日でしたが、梅雨ならではの植物たちに会えることを期待して向かいました。

最初に現地案内所で迎えてくれたのは、木全体に白い星を散らしたようなヤマボウシでした。白い花のように見えるのは4枚の総苞片(そうほうへん)という葉で、小さな花はまとまって中央についています。ちょうど開花の時期だったので、散策中何カ所かで目にすることができました。
リゾート内は木々の多い落ち着いた雰囲気のエリアと、木々が少なく開けたエリアがありますが、今回は木々が多いエリアを歩くことにしました。歩き始めてすぐの公園では、タンポポによく似たブタナの花が一面に咲き、その先に雪を被ったように白くなったヤマボウシがあり、思わず足を止めて見入ってしまいました。この公園の縁にはイワガラミの花が咲いていました。ガクアジサイに似ていますが、外側の装飾花は4枚ではなく1枚で、木や岩などに絡みつく、つる性の植物です。スイカズラも同じように他の木につるを絡ませ、花を咲かせます。足元にはウツボグサも咲いていました。

ヤマボウシ
山法師。開花期に4枚の総苞片が白く変化する。秋に赤く熟す果実は食べられる

イワガラミ
アジサイの仲間で「つる性」。装飾花の萼片(がくへん)は白くて1枚。よく似ている「ツルアジサイ」の萼片は4枚

クリ 雌花
長い花穂のほとんどは雄花。雌花は元の方につき、ひとつの総苞(若いイガ)の中に3個咲く

ツルアリドオシ
2個の花の子房が合着し、赤く熟した果実にはふたつの花のあとが残る。つる性

ウツギやソヨゴの花は終わりかけ、ウワミズザクラやクロモジ、ウリカエデはもう実がついています。そんな中、今から見頃を迎えるのはクリの花です。咲き初めの花をよく見ると、雌花の元にもう若いイガができていました。
道沿いの水路には大山の恵みの伏流水が音を立てて流れています。そんな水路沿いを歩いているとツルアリドオシの白い花が点々と咲いていました。ふたつの花の元を見るとくっついています。この花はふたつで1セットという変わった特徴があります。

雨の日こそ、ゆっくりと自然散策を

天気が良いと水面に「逆さ大山」が映る大成池。その東側にある小高いエリアを目指していると、リョウブの葉の上で雌のミヤマカワトンボが雨宿りをしていました。ゆっくり写真が撮れるのは雨の日の特典です。
雨の日のもうひとつの楽しみは、雨に濡れた木々の葉や幹の色が普段より鮮やかに見えること。特にリゾート内に多いアカマツは、雨に濡れると赤茶色の幹がより一層鮮やかになります。また雨で視線を上に向けにくいので、目線より下の植物などを普段よりじっくり見るように心がけています。今回も、細長い葉が放射状に広がる中心から花茎を立ち上げたソクシンランや、1輪だけ黄色い花をつけたコナスビなどを見つけることができました。

ミヤマカワトンボ 雌
清流や渓流で見られる。日本産のカワトンボの仲間で最大。雄の体は光沢のある緑色

ソクシンラン
全体に縮れた毛を密生する。筒状の花は白く上部は紅色を帯びる。ランの仲間ではない

今回は雨の中での散策になってしまいましたが、雨の音を聞きながらたくさんの植物を楽しむことができました。今度は、今回歩けなかったエリアと大成池に映る「逆さ大山」を見てみたいですね。

関口 亮子

自然観察指導員/1級造園施工管理技士/グリーンアドバイザー

ひとりで、みんなで、気楽に過ごせるセカンドスペース
「暮らす森 大山シェアサロン」

オーナーさまとダイワハウススタッフ、そして地域の方々との交流拠点として、「暮らす森 大山シェアサロン」を現地案内所内にオープンし、無料開放しています。スタッフがオーナーさまからの声を伺う「茶話会(さわかい)」をはじめ、他の森林住宅地とオンラインで情報交換を行う「寺子屋茶論」、スポーツクラブ共催による「ストレッチヨガ教室」など、さまざまなイベントを開催しているほか、オーナーさまにお持ち寄りいただいた本も閲覧できます。散歩途中の休憩場所として、またテレワーク(フリーWi-Fi完備)スペースとして、気軽にご利用ください。

この日は「手あそびの会」の皆さんが集まり、黙々と割烹着を裁縫。外はあいにくの雨でしたが、「教えてもらいながら、なんとかここまでできました」「ここに集まって、好きなことして帰るだけで楽しい」と、晴れやかな笑顔で答えてくださいました

大山シェアサロンでは、オーナーさまの趣味や特技を生かした多彩なサークル活動も行われています。中でも、裁縫をしたり、落ち葉や木の実でオーナメントをつくったりする「手あそびの会」や、初心者でもステンドグラス作品がつくれる「ガラス工芸サークル」などは定期的に開催されている人気のサークル。ベテランから初心者まで、思い思いに楽しまれています。シェアサロンのイベントスケジュールは、サロン入り口掲示板のカレンダーや大山リゾートのスタッフブログ(スタッフからの現地便り)で公開していますので、ぜひご活用ください。

(写真左、右上)シェアサロンには、オーナーさまの作品が飾られています
(写真右下)ステンドグラスを始めて1年というオーナーさまは、自宅玄関に飾る作品を制作中

取材撮影/2023年6月8日〜10日

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