会津バーガー Lucky Smile (ラッキースマイル)
食・趣味・娯楽
ロイヤルシティ猪苗代ヒルズ/2022.09.28
ロイヤルシティ猪苗代ヒルズを有する福島県猪苗代町の西側、会津若松市。国道252号線沿いに広がる七日町(なぬかまち)通りには、今も漆器屋や酒蔵、元海産物問屋など、趣のある建物が立ち並び、大正ロマンの雰囲気を味わえる人気の散策スポットです。
そんな町並みでひときわ目を引くのが、オールドアメリカンテイストのグルメスポット『会津バーガー Lucky Smile』です。オーナーの皆川 平さんは元小学校の教員。「自分にしかできないことで、地元に貢献したい」と一念発起。福島に修学旅行に来た子どもたちの思い出のひとつになるような、気軽に立ち寄れるハンバーガーショップの開店を決意。それから数年かけて全国各地のハンバーガーを食べ歩き、パン屋などでの修業を経て、2012年(平成24年)にオープンしました。
店頭のメニュー表を見てみると、『磐梯山バーガー』『鶴ヶ城バーガー』『猪苗代湖バーガー』『起き上がり小法師バーガー』など、ユニークな名前ばかりです。これらは、会津の名所や名物、建築物などを、ハンバーガーの思い出とともに、楽しみながら覚えてほしいと皆川さんが名付けたもの。食材に、地元の旬の野菜を選ぶのはもちろんのこと、バンズもパテもすべてオリジナル。オープン後も、改良を重ねた本気のハンバーガーです。
たとえば『オニオン全粒粉バンズ』は、皆川さんの実家から届く玉ねぎを擦りおろし、小麦全粒粉にブレンドしたもので、玉ねぎの水分がサクッとした食感と歯切れの良さを引き出します。また、鶴ヶ城の屋根瓦をイメージした『赤瓦バンズ』は、会津産コシヒカリの米粉に完熟トマトの果汁を加え、赤みのあるパン生地に。米粉の香ばしさの中にトマトの酸味やうま味がしっかり感じられ、バンズだけでもおいしい仕上がりです。そして1枚約110gもあるパテは、アメリカンビーフやオージービーフを独自に配合し、つなぎも一切使わない手ごね仕上げ。注文が入ってから焼き始めるので、いつでも熱々が味わえます。
ハンバーガーは、会津塗のおぼんにのせて提供。どのハンバーガーにも、しっかり野菜が入っているので、年配の方にも好評
『会津美人(べっぴん)バーガー』は、パテ1枚と3種のチーズ、アボカド、レタス、トマトを赤瓦バンズに挟んだ人気の一品。高さ約15cmと、インパクトのある見た目とは違い、野菜はジューシーで、パテもあっさりとしています。『鶴ヶ城バーガー』や『磐梯山バーガー』など、高さを誇る名所にちなんだものは、2枚のパテで存在感をアピール。英語の「クレイジー」に親しみを込めた会津の方言『おんつぁげすバーガー』は、超粗挽きの特注パテを3枚も重ねたチャレンジングな一品です。
小さいお子さまやボリュームが気になる方には、好きなトッピングを選べる『すっぴんバーガー』をご用意。肉が苦手な方には、自家製タルタルソースやフライドフィッシュを挟んだ『猪苗代湖バーガー』もスタンバイしています。
オープンから10年がたち、今や地元の方にも旅行者にも愛される会津若松の人気店に。修学旅行で会津若松に来る子どもたちも、自分たちで旅の計画が立てられる自由行動の日には『会津バーガー Lucky Smile』に事前に予約して訪れるといいます。「ハンバーガーが出てくると、大きいリアクションで喜んでくれますよ」と、皆川さんもほほ笑みます。名前やボリュームのインパクト以上に、食材や独自性にこだわったハンバーガーは、忘れられない旅の思い出となることでしょう。
外観のイメージは西部劇。ハンバーガーが完成するまでの間、テーブルの上のおもちゃで遊んだり、昔懐かしいLPレコードや洋画のパンフレットを眺めたりする時間も楽しめます。ちなみに、ドリンクのサイズも「五色沼(Lサイズ)」「猪苗代湖(Lサイズの2倍)」。こちらも会津らしいネーミングが冴えています
取材撮影/2022年08月03日
会津バーガー Lucky Smile (ラッキースマイル)[現地から約23.8㎞~24.2㎞]