2023.09.22
Bee HOTEL。直訳すると「ハチホテル」。新鮮なワードですよね。
この取組みを紹介する前に、1つのプロジェクトについて説明をさせていただきます。
ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートでは、「草原育成プロジェクト」に取り組んでおります。
阿蘇の草原は、「千年の草原」といわれ、平安時代から野焼きや草刈りなどを行うことにより、人々の手で維持されてきました。
しかし近年、阿蘇の自然を守る人も年々少なくなっており、自然についても減少傾向にあります。
草原育成プロジェクトは、阿蘇の古くから守り続けられてきた草原を育み、維持していくことをコンセプトに始まり今も継続しております。
ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾート ASONOHARA(2021年7月撮影)
このプロジェクトの一環として、生物多様性という観点から、「Bee HOTEL」制作計画はスタートしました。
講師として、株式会社地域環境計画様をお迎えし、取組にご賛同いただいたオーナー様とダイワハウスのスタッフと共に阿蘇の草原とBee HOTELについて学びました。
阿蘇シェアサロンにて勉強会(2022年6月撮影)
この場では、阿蘇の動植物や植物とハチの関係についても詳しく教えていただきました。
HOTELのお客さんとなるハチは、ミツバチやスズメバチなど群れで生活するハチではなく、ハナバチなどの単独で生活するハチです。
ハナバチ類は植物の花粉を運んでくれる役割を果たしてくれるため、生態系の維持には欠かせない存在です。
そんなお客さんをお迎えするHOTELをみんなでつくろうじゃないか、という少しメルヘンな要素もありつつ自然環境維持にも役立つ、素敵な取組みが始まりました。
Bee HOTEL 制作中の風景(2022年6月撮影)
2チームに分かれて、どんどん作業が進みます。
何本も釘をまっすぐ打たれる方(すごいです)、竹のささくれを紙やすりできれいにとられる方(根気がいります)、皆さん一丸となって作業工程をこなしていきました。
そして完成したBee HOTEL。
とても素敵なデザインですね。
参加者のみなさん(2022年6月撮影)
参加者のみなさん(2022年6月撮影)
かなり大変な作業だった為か、みなさまのお顔が充実感に溢れているように見受けられます。
今後は完成した2棟のホテルを設置し、その後経過観察を行うことになります。
どんなお客様が訪問されるか、みんなで楽しみに待ってみましょう。