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スタッフからの現地便り

磐梯山のふもと、二つの森林住宅地を歩く

  • 更新日:2013年02月01日
  • カテゴリ:自然観察
磐梯山のふもと、二つの森林住宅地を歩く

※写真をクリックすると拡大します。


■翁島駅近くからの磐梯山
数ある磐梯山のビューポイントのひとつ。翁島駅近くの道沿いだが、車を停められるスペースがあるので、通りがかりに写真を撮る人が多い。『野口英世が郷里に凱旋し歓迎を受けた翁島駅』からも裏磐梯の姿を望むことができる。
10月下旬、福島は美しい紅葉に包まれていました。
 猪苗代湖畔近くに位置するロイヤルシティ猪苗代ヒルズは、比較的新しい森林住宅のため、訪れる度に建物が増えて景色が変わるので、毎回楽しみにしています。
 今回は現地での滞在時間が少なく、ゆっくり歩くことはできませんでしたが、それでもツリバナサルトリイバラツルリンドウの赤い実オオカメノキの赤や黒い実など、何種類もの木や草の実を見ることができました。

   
■左:ツリバナ(吊花)の果実 ニシキギ科ニシキギ属 
北海道から九州の山地で生育する落葉低木。5~6月に咲く花は淡緑色で目立たないが、花茎が長く枝から吊り下がって咲く。果実は9~10月に紅色に熟すと5つに割れ、朱赤色の種子が顔を出す。花や実がぶら下がる様子からついた名。種子は落ちてしまったのかついていなかった。
■左中:サルトリイバラ(猿捕茨)の果実、別名ガンタチイバラ、カカラ、サンキライ ユリ科シオデ属
北海道から沖縄に生育するつる性落葉樹。雌雄別株。刺と葉の元にある巻きひげでまわりの木などに絡んで伸びる。春に咲く淡黄緑色の花より秋から冬になっても落ちない紅い実のほうが目立つ。猿も捕らえられてしまうほどの鋭い刺が生えていることからついた名。実が美しいのでサンキライの名で花材として使われる。
■右中:ツルリンドウ(蔓竜胆、蔓龍胆)の果実 リンドウ科ツルリンドウ属
北海道から九州の山地の林縁などに生育するつる性多年草。8~9月に釣鐘状の淡い紫色の花をつける。果実は熟すと赤く色づき豆電球のように茎に下がる。つるは紫色を帯びる。リンドウの仲間でつる性ということからついた名。リンドウは漢名のリュウタン(竜胆、龍胆)が転じた
■右:オオカメノキ(大亀の木)の果実、別名ムシカリ スイカズラ科ガマズミ属
北海道から九州の山地に生育する落葉小高木。4~6月、ガクアジサイのような白色の花のかたまりを枝先につける。周囲の装飾花は5弁。果実は赤色で熟すと黒色になる。葉は葉脈が目立ち付け根はハート型。葉がよく虫に食べられるので『虫食われ』が名の由来という説がある。別名は葉の形が亀の甲羅に似ていることからついた。
 ミズナラの葉にもきれいな赤い玉がついていましたが、これは実ではなくナラハウラマルタマフシと呼ばれる虫こぶです。この中にはハチの幼虫が入っています。道沿いの斜面ではヤマホタルブクロの花が低い茎に大きな花をつけていました。つやのある青々とした葉のエゾユズリハは、他の森林住宅地でも見ますが、ここ猪苗代ヒルズは特に多いように感じます。

  
■左:ナラハウラマルタマフシ(楢葉裏丸玉五倍子)
ナラハウラマルタマバチがナラの葉裏の葉脈に作った虫えい(虫こぶ)。5mmほどの球形で黄色から赤色。中には幼虫1匹入っている。
■中:ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属
東北地方南部から近畿地方東部の山地の土手などに生育する多年草。6~8月に釣り鐘状をした淡紫色の花をつける。ホタルブクロより山地に生育することが多い。違いは萼片の間がふくらみ、ホタルブクロのような反り返った付属物がない点。名前の由来は、花の中に蛍を入れて遊んだことから、堤灯の古語『火垂(ほたる)』からなどの説がある。
■右:エゾユズリハ(蝦夷譲葉)、別名オヤコグサ ユズリハ科ユズリハ属
北海道から中部地方以北の多雪地の林床に生育する常緑低木。雌雄別株。ユズリハより小型。新葉がでると前年の葉が落ち成長した子どもにあとを譲るというので、おめでたい木とされる。
 日だまりではキタテハや光沢のある青い色をしたオオセイボウがひなたぼっこをしていました。たくさんの花粉を頭につけたイヨウミツバチヤクシソウの花を忙しく飛び回る姿も。後ろ脚に大きな花粉団子をつけ、冬支度も最終段階でしょうか。
   
左:キタテハ(黄蛺、黄立翅) 鱗翅目タテハチョウ科
北海道南西部から九州の平地から低山地の林の周辺や河原などに生息する。成虫は春から現れる夏型と、秋に現れて越冬する秋型がある。幼虫はカナムグラを食べ、成虫は花蜜や樹液、腐った果実などの汁を吸う。蛹には銀色に光る突起がある。
■中:オオセイボウ(大青蜂) 膜翅目セイボウ科
本州から九州の山地に生息する。大きさは20mmほど。成虫は6~9月に見ることができ、花の蜜を食べる。全身が青藍色で光沢があるのが特徴で、名前もここからついた。触ると死んだように丸まる。
■右:ヤクシソウ(薬師草)とセイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)
・ヤクシソウ:キク科オニタビラコ属
北海道から九州の日当たりのよい山野に生育する2年草。8~11月に黄色い花をつける。名前の由来は薬師堂の近くで見つけられたからという説や、苦いので薬になると思われたから、など諸説ある。
・セイヨウミツバチ:膜翅目ミツバチ科
全国でほぼ1年中見ることができる。養蜂のためにヨーロッパから輸入された。果実の花粉媒介のためにも多く用いられている。蜜は蜜胃に入れ、花粉は後ろ足につけて運ぶ。
 猪苗代湖は白鳥の飛来地として有名です。冬の到来を告げる白鳥を今回は「日本の白砂青松100選」に選ばれている天神浜で見ることができました。

天神浜は磐梯山と猪苗代湖を眺める絶景ポイントとして知られています。残念ながら磐梯山が雲を冠っていたので、磐梯山をバックに猪苗代の湖面を優雅に泳ぐ白鳥という景観は見ることができませんでした。

 
■天神浜から白鳥
国内で4番目に広い湖、猪苗代湖の北東に位置する天神浜は、『日本の白砂青松100選』に選ばれた美しい浜。白鳥飛来地としても知られる。近くにはキャンプ場があり、湖水浴場として多くの人が訪れる。冬には天神浜周辺の湖畔で、波しぶきが強い風に飛ばされ樹々について凍った「しぶき氷」という現象が起こる。猪苗代湖に飛来する白鳥は毎年400羽を越える。コハクチョウが多く、オオハクチョウは少ない。写真はコハクチョウと思われるが、遠かったので正確には確認できなかった。
 この浜にはヒシの実が流れ着いていました。食用にもなりますが、忍者が逃げる際にまく「撒菱(マキビシ)」はこれです。確かに踏むと痛そうですね。浜を裸足で歩く時はお気をつけください。
 
 猪苗代湖から磐梯山を左に見ながら五色沼へ向かうルートを走ると、五色沼の手前にロイヤルシティ裏磐梯リゾートがあります。ここはさらに新しい森林住宅です。まだ道路を造っていた頃から見ているので、どのように変わっているのか期待が高まります。

 前回訪れた時は薮をかき分けて進むという感じでしたが、道がきれいに整備され、家も数件建っていました。近く遠くに山並みが見える景色と、周辺の林のあちこちから鳥の声が聞こえてくる自然たっぷりの環境は変わっていません。遠くて写真が撮れませんでしたが、以前見たヤドリギも健在で嬉しくなりました。林の縁にはメマツヨイグサナンブアザミなども咲いていました。

  
■左:ヒシ(菱)の果実 ヒシ科ヒシ属
北海道から九州の池や沼に群生する1年草。「菱型」という図案の元となった葉は、葉柄が膨れて浮き袋の役目をするため水面に浮く。7~10月に白い小さな花をつける。果実は菱型で鋭い刺があるので、忍者が追っ手から逃げるためにばらまいた(撤菱)。外側は堅いが中は食用にされていた。名前は「拉ぐ(ひしぐ):押しつぶす」からだが、果実の形からか、葉の形からかはっきりしない。
■中:メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属
全国各地の道ばたや荒れ地などに生育する2年草。北米からの帰化植物。マツヨイグサの仲間で最も多く見かける。6~9月に黄色い花をつける。花がしぼんでも赤くならない、花が夕方咲き翌朝にはしぼむことからついた名。『月見草』とも呼ばれることがあるが、ツキミソウは別の植物で花は白い。竹久夢ニの『宵待草』で知られるが、正式には『待宵草』。
■右:ナンブアザミ(南部薊) キク科アザミ属
本州中部以北の雪の多いところに生育する多年草。8~10月に紅紫色の花を横向きや斜め下向きにつける。葉は茎を抱かない。草丈は2mにもなる。名前の由来は南部地方(岩手県)に産することから。

 
 ロイヤルシティ裏磐梯リゾートからは10分強で裏磐梯ロイヤルホテルに到着します。五色沼で一番大きな毘沙門沼の入り口の向かい側にあるので、翌朝は少し早起きをして毘沙門沼の駐車場まで歩いてみました。紅葉の季節のためか、朝早くから次々と車が入って行きます。

 少し湿り気のあるひんやりとした空気を吸いながら歩いていると、ヨモギの葉に毛玉のようなものがついているのが見えました。近づいてみるとヨモギハシロケタマフシと呼ばれる暖かそうな虫こぶでした。近くではミゾソバが白色や紅色のつぼみをつけ、朝露に濡れた葉がきれいです。

  
左:ヨモギハシロケタマフシ(蓬葉白毛玉五倍子)
ヨモギシロケフシタマバエがヨモギやオオヨモギの葉裏や葉柄に作る虫えい(虫こぶ)。球状で淡黄緑色をして表面に白い毛が密生する。日が当るところは紫色を帯びることもある。中には幼虫が1匹入っている。
■中・右:ミゾソバ(溝蕎麦)、別名ウシノヒタイ タデ科イヌタデ属
北海道から九州の溝の縁や水辺などに生育する多年草。7~10月に紅紫色、または白色の小さな花が10数個ずつ金平糖のような形につく。ソバに似ていて溝に生えることからついた名。別名は葉の形が牛の顔に似ていることからついた。
 
 一度ホテルに戻り、他のメンバーと合流してから再度毘沙門沼へ向かい、五色沼自然探勝路を歩き始めました。五色沼とはこのコース沿いにある数十個の湖沼群の総称で、名前通り様々な水の色をした沼や水面に映る磐梯山、周囲の紅葉などを楽しみながら巡ることができます。


 
毘沙門沼
五色沼(正式には五色沼湖沼群)の中で一番大きい沼。季節や天気、太陽の位置によって色が変化する。水は猪苗代湖へ流れる。晴れた日には周囲の樹々や後方の磐梯山が水面に映り込んだ絶景を見ることができる。駐車場から近いので、常に観光客で賑わう。
 鮮やかな朱色に染まったツタウルシ、赤い実をたくさんつけたアキグミ、脱色したように白っぽく紅葉したコシアブラホツツジの実ヌメリスギタケモドキかな?と思われるキノコなどを見ながら歩いていると、この季節でも青々としたつやのある葉の低木が目に入りました。茎は赤く、葉の付け根には芽が数個ずつまとまってついています。ドクウツギです。この小さな芽は花芽で花は目立ちませんが、多数ぶら下がる実は夏に赤色やがて黒色に色づくので目を引く美しさだそうです。ただし、日本三大毒草のひとつといわれているので、決して食べてはいけません。

  
■左:ツタウルシ(蔦漆) ウルシ科ウルシ属
北海道から九州の山地に生育する落葉つる性植物。花や実は目立たないが新葉は赤みがかり美しい。葉が開くにつれ赤みは消えるが、秋には真っ赤に紅葉し目をひく。ツタのようなつる状のウルシからついた名。ウルシよりかぶれる毒の成分が強い。目印は3枚がセットになった葉。木の幹だけでなく岩、草の上などを這うこともあるので、紅葉がきれいだからといって触らないように注意が必要。
■中:アキグミ(秋茱萸)の果実 グミ科グミ属
北海道から九州の原野や河原などに生育する落葉低木。4~6月甘い香りのある白から淡い黄色の花を葉の元にびっしりつける。秋に丸い果実が赤く熟す。葉は表面に白い点々があり、裏面は銀色の毛で覆われる。グミは秋咲きと春咲きの種類があるが、アキグミは春咲きの代表種。秋に果実が熟すのでついた名。
■右:コシアブラ(漉油) ウコギ科ウコギ属
北海道から九州の山地に生育する日本固有の落葉高木。8~9月、淡黄緑色の小さな花を枝先にたくさんつける。果実は黒く熟す。葉は5枚がセットで長い柄につく。秋に透き通るような淡い黄色に黄葉する。若芽は香りがあり春の山菜の王様ともいわれる。天ぷらや和え物にする。樹脂を漉して錆び止めにしたことからついた名。写真は赤松の幹の間から生えているコシアブラ。

  
■左:ホツツジ(穂躑躅)の果実、別名マツノキハダ、ヤマボウキ、ヤマワラ ツツジ科ホツツジ属
北海道南部から九州の山地林縁や岩場に生育する日本固有の落葉低木。8~9月に、赤みを帯びた白い花を枝先に多数つける。雌しべが長くまっすぐ伸びる。よく似るミヤマホツツジは雌しべがくるりと丸まり、葉の先端が尖らない。樹皮がマツのように縦長の割れ目がはいる。名は穂状に咲くツツジの意味。
■中:スギタケ(杉茸)の仲間 モエギタケ科スギタケ属
広葉樹林に生育する。木材腐朽菌。ナメコ(滑子)もこの仲間だが、毒の有る種類も含まれる。傘に大きなりん片がまばらにあり、傘にぬめりがあるが柄にはないなどの特徴から、ヌメリスギタケモドキ(滑杉茸擬)と思われる。
■右:ドクウツギ(毒空木)の花芽、別名イチロベエゴロシ ドクウツギ科ドクウツギ属
北海道から本州近畿地方以北の山野や川岸、ガレ地などに生育する日本固有の落葉低木。4~5月に葉の付け根に小さな花を多数つける。果実は赤色から黒紫色に熟す。全木に強い毒性分を持つ。姿がウツギに似ているが、毒を持つことからついた名。
 2番目に大きな弁天沼、神秘的なるり、名前の通り青い水の色をした青沼など、次々と現れる沼の最後は、紅葉をきれいに映し込んだ柳沼です。柳沼のすぐ近くにはもうひとつの駐車場があり、道路を隔てて向かい側は裏磐梯で一番大きな桧原湖の遊覧船乗り場やレストハウスのある駐車場です。

 
 ■るり沼
見る場所により水の色が変わり、五色沼の中でも最も神秘的な沼といわれる。酸性度の高い水が湧き出ていて、透明度は国内屈指の21m。水中にはウカミカマゴケという酸性に強い原始的なコケが生える。背景は磐梯山。
 桧原湖畔での昼食の際、メニューを見ると山塩ラーメンという文字が。山塩という文字に惹かれ食べてみることにしました。温泉水を煮詰めるという古くからの製塩法で作られた「会津山塩」は、しばらく途絶えていたものが最近になって復活したのだそうです。ロイヤルシティ裏磐梯リゾートのある北塩原村など、「塩」とつく地名が多いのも納得。まろやかな塩味のさっぱりとしたスープで、お土産は山塩と山塩あめに決定しました。

 
■桧原湖
秋元湖、小野川湖とともに裏磐梯三湖と呼ばれる磐梯高原最大の湖。大小50もの島が浮かぶ。湖周は約40kmあり周遊路がある他、遊覧船や探勝路もあり、キャンプやつりなども楽しむことができるアウトドアの名所。
 
 磐梯山の南にある猪苗代湖に対し、北側に位置するため裏磐梯を呼ばれるこの辺りには、五色沼の他にも桧原湖を始め多くの湖沼があり、その数は200とも300ともいわれています。このいくつかを回る間も美しい紅葉を満喫できました。その中でも枯れ草の中で咲くアワコガネギクの黄色い花は目を引く鮮やかさでした。他にも、ツルウメモドキの実や、落ち葉の間から青々とした葉をのぞかせていたヒカゲノカズラ、表面にうっすら毛の生えたムキタケと思われるキノコ、五色沼で見たホツツジの実によく似たハナヒリノキの実などを見ながら、小野川湖や曽原湖、秋元湖など様々な表情を見せる湖沼や、小野川不動滝などを巡りました。なかでも夕暮れにぎりぎり間に合った中瀬沼展望台から見た、紅葉した木々に覆われた中瀬沼と、その先にそびえる磐梯山の姿は、幻想的で忘れることができない景色でした。

   
■左:アワコガネギク(泡黄金菊)、別名キクタニギク(菊渓菊) キク科キク属
本州岩手県から近畿地方、九州北部の山地のやや乾いた崖などに生育する多年草。10~11月に黄色い小振りの花をまとめてつける。黄色い花が密集してつく姿を泡にたとえてついた名。別名は京都の地名から。
■左中:ツルウメモドキ(蔓梅擬)の果実 ニシキギ科ツルウメモドキ属
北海道から沖縄の山野に生育するつる性落葉樹。雌雄別株。5~6月に黄緑色の小さな花を数個ずつつける。果実は10~11月に黄色く熟すと3つに割れ、橙赤色の種子が顔を出し目につく。生け花やリースなどに使われる。つる性でウメモドキ(モチノキ科)に似ていることからついた名。
■右中:ヒカゲノカズラ(日陰蔓) ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属
北海道から九州に生育する常緑のシダ植物。針状の葉をたくさんつけた枝は地を這う。初夏に長さ3~5cmの胞子嚢穂を直立した枝につける。茎が地上を這うことからカズラ、日陰に多く生育することからヒカゲとついたが、名前に反し日当たりの良い所にも多い。
■右:ハナヒリノキ(嚏の木)の果実、別名クシャミノキ、アクショギ、ウジコロシ ツツジ科イワナンテン属
北海道から本州近畿地方以北の山地のガレ地や岩場に生育する落葉低木。6~7月に新枝の先に穂状に壺型をした淡緑色の花を下向きにつける。果実は上を向く。有害植物で家畜の寄生虫などの駆除に用いた。葉の粉が鼻に入るとくしゃみ(ハナヒリ、アクショ)が出ることからついた名。
 
 磐梯朝日国立公園の猪苗代地域に隣接するロイヤルシティ猪苗代ヒルズ、裏磐梯・吾妻地区内に位置するロイヤルシティ裏磐梯リゾート。どちらもすばらしい自然を満喫できる森林住宅です。

 2013年、会津若松は大河ドラマの舞台として注目されています。また、会津若松は野口英世が青春時代をすごした地でもあります。歴史ある落ち着いた雰囲気の市内各所にある山本八重や野口英世ゆかりの地を訪ねてみてはいかがでしょう。その時は会津若松からも近い猪苗代、裏磐梯にも足を延ばし、美しく豊かな自然をたっぷり体感してみてください。

   
左:小野川不動滝
『日本の名水百選』に選ばれた小野川湧水群の清流が流れ落ちる。駐車場からは落葉樹のトンネルを歩くので、新緑と紅葉の時期はとくにお薦め。
■左中:秋元湖
複雑な湖岸線と日の出時の美しさで知られる。天然湖だがダム湖としても利用されている。湖畔のサイクリングロードは、紅葉の名所である中津川渓谷まで続く。
■右中:中瀬沼展望台より
裏磐梯サイトステーションから林の中の遊歩道を歩いて中瀬沼展望台へ向かう。複雑な地形の中瀬沼の背景に裏磐梯がそびえるビューポイント。とくに朝夕の光を受けた磐梯山は美しく人気だという。
■右:鶴ヶ城天守閣
正式名は若松城(史跡名は若松城跡)だが、地元の人には鶴ヶ城と呼ばれて親しまれている。戊辰戦争で1ヶ月に及ぶ攻防戦に耐えた名城として知られる。
※上記写真はすべて平成24年10月撮影

担当スタッフ紹介

ガイド写真

自然観察指導員1級造園施工管理技士
グリーンアドバイザー

関口 亮子

群馬県前橋市出身、恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒業、現在「むろたに園芸研究所」勤務、設計、草花植栽、園芸講座講師を担当、特に自然風の庭造りを得意とする。

 

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