スタッフからの現地便り（2017年12月15日）｜ロイヤルシティ別府湾杵築リゾート｜田舎暮らし・別荘

豊後国一之宮その壱【西寒多神社】

更新日：2017年12月15日
カテゴリ：歴史

　前回の投稿では、
　奈良時代の官僚　和気清麻呂さま【

藤

】つながりで、
　　　　　ささむた
　豊後一之宮西寒多神社の樹齢450年超のヤマフジを紹介致しました。

　
今回は、西寒多神社の

由緒

を訪ねてみます。

　まず、お名前・・・
　「にしカンダ」としか読めませんよね。　
　なんとなく寒そうだ、な～んて・・・
　九州は、当て字で難読な地名が多いようです。
　古代古称の地名が伝承されている、と云う説もあります。

　大分県臼杵市にも、西寒田神社がありますが、
　一之宮神社は大分市寒田に在り、漢字は西寒多です。
　現在地に遷地されたのが、室町時代の 1408年。
　神社を遷し庇護したのは、
　鎌倉御家人から守護・戦国大名となった大友家です。
　

　　　　　　　　　　参道　アーチ状の石橋「万年橋」
　　　　　　　　　　　　　藤棚　写真左にヤマフジの棚

　　　　　　　　白基調の綺麗な神社です

【神体山に幟旗】
　元々は、本宮山(旧名：西寒多山)をご神体とする山信仰。
『三韓征伐から戻った 神功皇后が、山頂に降臨し幟旗を立てた』
　と云う伝説により崇拝を受ける。
　現在も一之宮として、とても人気が高い神社です。
　ご祀神は、西寒多大神 (天照大神／月読尊／天忍穂耳尊の総称）
　　　　

　　　　　　　　　　　神社略記をパチリ！　そしてパクリ！！

【由緒略歴】
　 278年？ (応神 9年) 山頂に祠建立が創記
　　　　　（応神天皇の母君が、神功皇后）
     870年　従五位下の神階を授かる
   1408年　 11代当主大友親世が社殿を、現在の大分市に遷す
   16世紀　一之宮の社格
   1862年　石橋「万年橋」竣工
   1871年(明治 4年）国弊中社
　現在　　別表神社として崇敬を集める

　　

　藤棚祓い川沿い

　　　　　　　　　

　藤棚川横断の橋上

　【チリメン脱線】
　「一之宮神社」と云えば、昔の地方国に於いて、
　その国で社格が一番高い神社を指しますよね。
　神社の祀神は、地方の国津神(豪族系氏神)が多いようです。

　ヤマト王権の中央集権が進んだ 701年に大宝律令が発布。
　そして律令による地方国の分割行政が始まりました。
　王権は全国統治の手段として仏教を推奨し、
　各地方国に国分寺・国分尼寺を建立させます。

　また地方国の統治官に任命された国司は、
　赴任国の護国鎮守の祈願で、国津氏神にお参りをしました。
　最初にお参りする神社が、一之宮。
　次に二之宮、三之宮と氏神に巡礼したようです。

　一之宮の神社格付けは、
　平安時代 11世紀中頃から始まったとされています。
　原則は、一国に一社です。
　しかし、全国には、
　ひとつの国に、一之宮が三社も在ったりします。　

　大分県内には、一之宮神社が三社在ります。
☆豊前国一之宮神社　宇佐神宮　
☆豊後国一之宮神社　西寒多神社（ささむたじんじゃ）
　同国　一之宮神社　柞原八幡宮（ゆすはらはちまんぐう）

　次回歴史は、柞原八幡宮を訪ねま~す。

　　　　　　　　　　　文責：チリメン「間違ってたらごめんさい」
西寒多神社　（ロイヤルシティ別府湾杵築リゾートから約 60ｋｍ）
　　　　　　　　　　　　　　　　（写真　いづれも平成29年 6月撮影）

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