～宮城蔵王からこんにちは～　「　景色との出会い、いろいろ　」

　　　　  その５５「　景色との出会い、いろいろ　」

　みなさま、こんにちは。
４月に入り本来なら春の花が咲き誇り、希望に満ちた活気あふれる季節を迎えていたはずでした。しかし、コロナウイルスによる感染の広がりが予断を許さない状況となり、政府が緊急事態を宣言いたしました。その結果、外出の自粛要請等により各地の繁華街などは活気に満ちるどころかゴーストタウンのような有様となっています。先の読めない、いつ終わりが来るのかも予測できない辛い日々が続きますが、ここが踏ん張りどころです。国民全体で団結し、なんとか乗り越えなければいけませんね。そんな中、今回はちょっと気になっていた景色や、おやこれは、と思った景色などをご紹介させてください。 

　　　　　　　　　　　　　
　これは、仙台と蔵王の行ったり来たりの際に必ず通過する、釜房ダムの管理棟付近の写真です。外の通路があり、白い屋根がかかっていますね。蔵王から仙台へ戻る時、必ず目にする景色です。
「それがなにか？」と思われるでしょうが、私にはこの景色の一部が、あるものに見えて仕方がないのです。話が突然飛びますが、プロ野球パ・リーグ埼玉西部ライオンズ、ご存知ですか？　ユニフォームや帽子等についている、「LIONS」の「L」マークが、この通路の下の方の屋根に瓜二つ！なんです。通るたび目にするたびに、あ、ライオンズ、と思ってしまいます。
　埼玉西部ライオンズのファンのみなさま、仙台で楽天イーグルスとの試合があるときは、仙台だけでなくここ釜房ダムまでおいでになり、「L」屋根に向かって必勝祈願をされてはいかがでしょうか。

　　　　　　
毎度おなじみ「ActiveRezorts宮城蔵王」のチャペルです。
ある時、何気なく通ったところ、あら、虹が出ているではありませんか。いつでもどこでもデジカメ必携ですから、すぐにパチリ。絶妙のタイミングでしたね。なにせ虹は、瞬きする間にもサーっと消えてしまいますから。
　

 　３．１１関連の話題の時にご紹介した、仙台市の震災遺構「荒浜小学校」付近の慰霊碑そばに立つ、鳥居と松並木です。実は、津波に耐えたのは、松並木だけではありません。津波が去ったあと、この鳥居も持ちこたえていたのだそうです。波そのものをやり過ごすことはできても、波に渦巻く多数の瓦礫から、よく破壊されなかったものだ、まさに奇跡だ、とつくづく思います。　このしたたかさと運の強さにぜひあやかりたいと思うのは、私だけではないでしょう。

　　　　　　　　　　　
　東日本大震災で被災した東北の沿岸部では、宮城県だけでなく、復興公園などとともに、復興商店街なども各地で続々とオープンしています。こちらは被災地のひとつ、宮城県石巻市の復興商店街「いしのまき元気いちば」付近にあるモニュメントです。石巻市ゆかりの漫画家である、石ノ森章太郎の人気マンガ、ご存知「サイボーグ００９」。石巻ではここだけでなく、市内のあちらこちらでいろいろなキャラクターに会うことができます。ところで、「サイボーグ００９」に関してはあまり熱心な読者ではなかった私は、このモニュメントを見て初めて、このキャラクターの名前が「島村ジョー」だと知りました。今さらですが、石ノ森先生、大変申し訳ありません。　

　こちらは、宮城県の温泉では一番人気の「秋保温泉」観光案内所入り口に立つ、可愛らしいお地蔵様６体です。６人ともそれはそれは楽しそうな優しいお顔をされているんですよ。秋保温泉は、仙台と蔵王のちょうど中間地点あたりに位置しています。観光でおいでの場合は、秋保温泉と遠刈田温泉に１泊ずつというのもいいかもしれませんね。

　こちらも毎度おなじみ、仙台の我が家付近からの蔵王の眺めです。どんよりとした厚い雲のある日、遠くに見える蔵王の山並みが光って見えました。遠くまで続く雲が蔵王の上空でぽっかりと切れており、そこから覗いた太陽の光が、蔵王のお山にだけ降り注いでいたため、積雪に反射してそこだけが光って見えたのでしょう。人間が逆立ちしたって作り出すことはできない、優れた芸術作品とさえ呼べるものを、自然は実にやすやすと作り上げてしまいます。自分で作り上げる術など持たない凡人にとっては、せめてそういった場面に立ち会いたいものだと思います。


・釜房湖管理棟：当リゾートより約22ｋｍ
・震災遺構仙台市立荒浜小学校：当リゾートより約49ｋｍ
・石巻市復興商店街「いしのまき元気いちば」：当リゾートより約94ｋｍ
・秋保温泉観光案内所：当リゾートより約25ｋｍ

※写真は令和2年4月撮影