弥谷寺のある弥谷山は、昔から“死霊が帰る山”と
信仰を集めていた霊山でした。
修験者が刻んだ磨崖仏が無数に点在し、
霊場に続く石段には死者を祀る五輪塔が、
樹木の間には苔むした古いお墓が並ぶ境内には
霊気が漂っているかのごとく
荘厳な雰囲気に包まれています。
弥谷寺の縁起は聖武天皇の勅願で行基が堂宇を建立し、
のちに弘法大師が修行していると5本の剣が降ってきて、
金剛蔵王権現のお告げを受けたことに由来します。
そのことから山号を五剣山とし、
周辺に谷が多いことから弥谷寺と名付けられたそうです。
大師堂は仁王門から長く続く石段を上ったところにあり、
岩壁に埋め込まれたように建てられ、
さらに続く石段を登りきったところにある本堂は
岩山にとり囲まれるように建てられていて、
どちらも修験の地であることを思わせてくれます。
大師堂の奥には獅子が咆哮をあげているように見える
“獅子の岩屋”があり、この岩屋を参拝すると
『その身につくあらゆる厄災を獅子が食べ尽くし、その身を護る』
といわれているそうです。
また、水場の洞窟に真言を書いた木札をお供えし、
霊水で木札を洗い清める事で子孫末裔が幸せに過ごせると信仰され、
たくさんの人が参拝に訪れているそうです。
大師堂から本堂へ向かう途中の岩壁には、
大師が刻んだと伝えられてる1mもある阿弥陀三尊が刻まれた磨崖仏壁があり、
長い石段を苦労して登った先の本堂からは、
讃岐平野を一望する爽快な景色が楽しめます。
※写真使用料及びロイヤリティフリー素材写真を使用。
引用先サイトは、香川県観光協会公式サイト うどん県旅ネット
(http://www.my-kagawa.jp)
品名:弥谷寺、をダウンロード使用。
■弥谷寺:ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約199km(車で約3時間3分)