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全区画温泉付!別府湾を望む、海辺のスローライフ。別荘、定住どちらも楽しめます。
杵築の武家屋敷を、ガイドになった気分で(なんの資格もありません が)、紹介してまいります。 酢屋の坂上、北台の代表的武家屋敷、『大原邸』からスタートします 大分県の有形文化財に指定されており、『大原邸』のいわれは、 幕末のころ、大原文蔵という用人(総務部長的役職、知行200石)の 居宅だったことからで、城代家老宅であったり、桂花楼という 御用屋敷(幕府要人が利用する)など、家主の変遷があり、 今は杵築市の所有です。
まず、桁行8間半の長屋門「仲間(ちゅうげん)用の居宅、 馬小屋など兼用」をはいると、正面が入母屋造りの正面玄関で、 幅2間×奥行1間の式台になっています。
◆ここから入退室できるのは、一家の主と、主の招待客のみだった そうです。
式台をあがると、玄関の間が8帖で、時計回りに建物内をめぐります。
畳表が、七島藺(しっとうい…トカラ列島原産の藺草で、茎が丸くなく 四角)で編まれており、歩くと足裏にザラッと感が伝わります。
8帖の次の間と10帖のお座敷が続いています。 お座敷に、家主気分で座ってみますが、肩身の狭いご時世の 今のお殿様、なれないせいか、つい正座になりまして、 逆に落ち着きませぬ
◆ほれほれ、脇息(きょうそく)に肘をついて、胡坐をかけばあ!?
尾籠な話で恐縮ですが、雪隠も、来客用、家族用、仲間用とに分かれて います。 お座敷前の縁側廊下の突き当りの来客用は、畳敷きです。 写真は、リアル過ぎて、カット!ですう。
座敷の隣に控えの間、仏間と続きます。仏間と神棚は仲良く並んで います。 この仏間の天井の一角が刳り込まれて高くなっていますが、これは、 なんのためでしょう? 3…2…1…☆ 雨天の時など、家の中でも弓の鍛錬ができるよう、矢を番(つが)え、 引き絞る際、天井が邪魔になるので、その部分だけ高くしてあるの です。的場は庭先の向こうでしょうか。 板敷の間には、その時代使われていたお膳、漆器、徳利などが置かれて います。 ここで、家人は食事をとります。 食卓はありませんで、個人用のお膳での食事です。 卓袱台返しは、ずっと後世の叙景ですが、今、そんなことをしようもの なら…人生そのものをひっくり返すようで、ム・ムリですう!
◆この一升徳利は、起き上がり小法師風になっていて、正味はもっと たくさん入るのですが、倒れたり、転がっても、一升分は残ると いう、酒好きには嬉しいような、よおできた徳利です
お台所には、竃が並んでいて、四六時中火を焚き続けます。 煙は台所天井を燻し、屋根裏をくまなく還流して、茅葺の虫よけに 役立つのです。
◆これは、手燭といい、夜分足元を明るくするための壁掛けにしたり、 所用をたすときなど、携行するもので、揺れても蝋燭が倒れない 振り子式になっています。 出前用の岡持ちにも、この仕組みは活用されているのだそうです。
◆湯殿をご紹介します。湯船はありません。 湯船の語源は、長さ約10m程度の船の中ほどに浴槽を作り、 移動式銭湯にしたことに始まります。普通の屋敷では、ほとんど このように、たらいにお湯を張って、掛け洗いしたそうです。
板張り床に傾斜をつけて、排水路を中央に、今でいうグレーチング式 になっていて、和の匠を感じまする。 黄門様での入浴シーンは、ちとムリが…
家人の寝起きする部屋です。 布団のたたみ方も決まりがあって、通気のための小窓側に、 開いた方を、室内側に封筒状の底側を向けて重ねるのだそうです
家人そのほかの出入り口は、内玄関と呼ばれるもので、その横には、 来客の駕篭を担いできた仲間の休息の間4帖まであります。
外に出て、馬場へ降りていきますと、すぐ下の綾部味噌さん (創業は18世紀半ば)の屋根の甍が波打って、その向こうに、 松山堂(往時は塩屋さん)の横を南台へ上がる、塩屋の坂が望めます。
◆綾部味噌さんの甍の波、このような屋根の形状を鱗次櫛比 (りんじしっぴ)というらしいです。
崖下は長大な石組みの擁壁になっていて、往時の土木工事の技術力に 感心いたしました。 大原邸は、年間拝観者が、64,000人くらいらしいのですが、 30年ごとの屋根の葺き替え工事費が1,500万円ほどかかるらしく、 維持は大変そうですが、武家屋敷のNo1スポットとして、 ますます拝観者が増えるよう願っております。 ほんまもんのガイドさんのご案内は、もっと楽しく、へえ~な話題が 体験できますので、ぜひ、「いっちみちくりぃ!」でございます ★杵築リゾートの資料請求はこちら★
大原邸・・・杵築リゾートから約7km
拝観料・・・大人200円、小中学生100円、団体割引他、周回コースの共通鑑賞券800円etc.
(平成28年5月撮影)
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こばやし
岡山出身の美味しいものが大好きな食いしん坊です。よろしくお願いいたします。
サヨリ
杵築出身です。愛犬のあと毎日、城下町をお散歩しています。
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