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スタッフからの現地便り

三間のお稲荷さんの愛称で親しまれる「第41番札所 稲荷山 護国院 龍光寺」

  • 更新日:2015年07月02日
  • カテゴリ:歴史
米どころとして有名な愛媛県宇和島市・三間町の
田園地帯を眼下に望む小高い丘の上にあるのが龍光寺。

寺院なのに山門がなく、大きな石の鳥居があるのは
この寺がもともと稲荷神社だった名残。


そのせいか、他の寺院とは堂宇の配置や大きさも少し違っています。
鳥居をくぐって石段を上がると左右に本堂と大師堂があり、
そこからさらに
40段ほど石段を上がった正面に稲荷神社があるのです。
山門の仁王様の代わりに狛犬がお迎えしてくれるのもユニークですね。
 
本堂も大師堂も小さいながら風格のあるもので、
周囲の長閑な田園風景と相まって風情があります。

現在の本堂は明治時代に発布された神仏分離令により建てられたもので、
新しく十一面観音菩薩に変わり、脇士の不動明王と毘沙門天の傍らには
稲荷大明神が祀られています。

 
この地を巡錫していた弘法大師が出会った稲を背負った白髪の老人が
「われこの地にすみ、法教を守護し、庶民を利益せん」と告げて姿を消し、
大師は老人を五穀大明神の化身だと考え、
尊像を刻んで龍光寺を開基したと伝えられています。

お稲荷さんは稲を象徴とする五穀豊穣の神様で、
次第に商売繁盛や開運のご利益があると言われるようになりました。

 
龍光寺でもかつては商売をしている人が多く参拝に訪れていたそうです。
例年、3月の第一日曜日にはお稲荷さんの大祭が行われ、
五穀豊穣や商売繁盛を祈願する人で大いに賑わいます。
 
参道のすぐ横に参拝客用の駐車場はありますが、
参道前の車道はとても狭くて大きめの普通車だと
ギリギリの幅しかありませんので、車の運転には十分注意してください。

愛媛県宇和島市・『第41番札所 稲荷山 護国院 龍光寺』
当分譲地より約65Km・車で約1時間20分
写真は平成27年5月撮影
※写真の掲載につきましては
“四国八十八箇所霊場会”から使用の承諾を頂いております。
 

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