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函館市の南茅部地区は、縄文時代の土器や石器、土偶などが多数発掘されている場所。中には、現在も発掘調査が続けられている遺跡があります。
ここは、北海道唯一の国宝「中空土偶」が常設展示されている施設「函館市縄文文化交流センター」。この建物の裏側には垣ノ島遺跡という大規模な遺跡が広がっており、最近になって発掘調査が進むようになりました。
普段は立ち入ることができませんが、地元の商工会のお祭りに合わせて一日限りの見学会が開かれ、解説付きで遺跡を見て回ることができました。
広大な遺跡をすべて発掘するのは難しいため、細い棒を地面に刺して手ごたえがあった部分を区切って発掘するとのこと。地面を30cmほど掘っただけで、縄文人が何らかの意図で石を並べたという「配石遺構」が至る所から発掘されています。
遺跡の奥へ進むと、コの字型に土を盛り上げた大規模な土塁のようなものが出現します。その名も「盛土遺構」と呼ばれるこの場所は、何らかの祈りの場所や送りの儀式に使われたのではないかと推測されているそうです。今後も調査を続け、いずれは一般見学ができるようにしたいとのことでした。
上記写真は当分譲地から約23km、 北斗市臼尻町にて平成27年9月撮影。
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