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スタッフからの現地便り

「五十崎の桐下駄」

  • 更新日:2014年09月11日
  • カテゴリ:歴史
下駄の歴史は弥生時代の稲作に始まるともいわれています。

外出用のや日常履き、田下駄や海苔下駄、舞台下駄など
特殊なものまでさまざまなものが作られてきました。
さらに「下駄を預ける」とか「下駄を履かせる」といった言葉もできるほど、
人々のくらしに密着したものとなっていきました。


 
愛媛県・内子町・五十崎地域は下駄の製造が盛んで、
明治末年から昭和期にかけては
県内でも有数の生産量を誇っていた生産地でした。


特に高級な桐下駄が有名で、
京阪神方面にまで販売していたそうです。
生活の洋式化や時代の流れにより下駄は日常生活から姿を消し、
職人もほとんどいなくなってしまいました。
 

 
現在、五十崎の桐下駄専門製造所は、
親子3人が協力する宮部木履だけ。
五十崎の桐下駄は「そり」と呼ばれる湾曲が前後左右に入っていて、
足にぴったりフィットし、履き心地がいいのが特徴です。
 

 
日常生活では使われなくなったものの、
下駄は趣味的な履物として高級化し、
板前、相撲界、和服界などにおいても
中・四国、九州、大阪、国外と広く需要があるそうです。


また、日本らしいモノということで外国人にも人気だとか。
湿度の高い気候風土に合い、足腰への衝撃を柔らげながらも
足を鍛える履物として静かに人気が出てきている下駄。
 

 
宮崎木履では鼻緒と下駄台を組み合わせた
オリジナル下駄が数千円から作れるそうです。
一足一足手作りされた下駄の良さ
ぜひ体験してみたいものです。
 
愛媛県・喜多郡内子町『宮部木履
ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約60Km・車で約1時間
※写真は宮部木履様よりご提供頂いております。
 

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