スタッフからの現地便り（2014年08月07日）｜ロイヤルシティ佐田岬リゾート｜田舎暮らし・別荘

道後温泉・ふなやの「川床」

節電の折、夏の暑さ対策に、日本に昔から伝わる
知恵の数々に注目が集まっています。

うちわや扇子、よしずや打ち水…

風情があって役立って、エコなこれらの日本の知恵。

そんな日本の知恵の中の一つに「川床」があります。

京都の夏の風物詩として鴨川や貴船川が有名ですが、
川の上に張り出すように床を組み、
その上で涼みながら食事を楽しむというものです。

豊臣秀吉の時代の京都の豪商が、
夏に訪れた遠来の客をもてなすために始めたそうで、
いかにも日本らしいゆかしさと風情がありますね。

実際に川の上の温度は、地面の上より3〜5℃も
低いというデータも出ているそうです。

京都では毎年いろいろな工夫を凝らした「川床」が登場しているのですが、
京都以外ではなかなかお目にかかれない「川床」。

実は愛媛県・道後の旅館でも楽しむことができます。

皇室の定宿としても有名な老舗の「ふなや」では、
かつて正岡子規や夏目漱石も愛したという詠風庭を流れる
御手洗川につくられた川床で料理を楽しむことができるのです。(

ランチタイムの利用もできますので、ドライブがてらに
「川床」体験してみるのはいかがでしょうか。

夏にはホタルも舞うという美しい庭園を眺めながら、
川のせせらぎに耳を傾け涼を取る。人工的な涼しさとは
全く違った自然でやさしい涼しさは、
心まで豊かになる心地よさがありますね。

詠風庭内には無料で利用できる足湯もあり、
漱石や子規の句碑などもありますので、
ぜひゆっくり散策してみることをお勧めします。

愛媛県松山市：『道後温泉ふなや』
ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約87Km・車で約2時間
写真は2013年7月撮影