標高450m、愛媛県・北宇和郡鬼北町（きほくちょう）の
御在所山（ございしょやま）中腹に、通称「風穴」と呼ばれる「安森鍾乳洞」があります。

昭和34年の調査で、日本でも大変貴重なジャコウジカやタヌキの新種など
31種類の動物の化石が発見され、数万年前の氷河時代の
貴重な遺跡を発見した事から一躍有名になりました。

 

 

標高360mにある安森洞は、安森鍾乳洞に続いていると思われている「水穴」を、
地元の方々が70m近く掘り進んだという人口の洞窟です。

残念ながら固い岩盤にぶつかってそれ以上掘る事が出来なかったそうなのですが、
それでもこれだけの長さのトンネルを有志の方々だけで掘った努力に脱帽です。

現在、安森洞内は一般の方が見学できるように整備されていますので、ミニ洞窟探検ができます。

それでも雨が降った翌日などは水量が増して長靴がなければ入れなかったりしますので、
足元の準備はしっかりしておいた方がよさそうです。

 

安森洞入口では洞窟から湧き出る冷水を利用した安森洞そうめん流しも行なわれています。

６月〜7月にはアジサイも見頃を迎え、緑に囲まれた気持ちのいい場所で

特製のおいしい麺つゆとネギ、大葉、玉ねぎ、胡麻などのたくさんの薬味、
そして香り酢で食べるそうめんは、地元の方をはじめ多くの方に人気があり、
シーズン中はたくさんの人で賑わっています。

 

 

気になる安森洞の名水は、お店のすぐそばで飲むこともできます。

なかには容器を持参して水を汲んでいる人も。

弱アルカリ性の軟水で、年平均14℃という冷たさです。

体にキーンと沁み入るような感じがしますよ。

 

周囲には夫婦滝などの景勝地や、マス釣りが楽しめる釣堀などもありますので、
夏休み中の家族でお出かけにいかがでしょうか。

愛媛県・北宇和郡鬼北町『安森洞』
ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約80Km・車で約2時間

※写真は愛媛県より提供頂いております。（2011年7月撮影）