真言宗善通寺派の総本山である香川県・善通寺は、高野山、東寺とともに
「大師三大霊場」のひとつに数えられる由緒正しきお寺であり、
弘法大師生誕の地としても知られています。

 

 

インドの八大仏跡の土砂を撒き、唐の青龍寺伽藍の雰囲気を
再現しようとして造られたという善通寺。

4万5000㎡もの広大な境内に「伽藍」と呼ばれる東院と、
「誕生院」と呼ばれる西院に分かれています。

東院は創建以来の寺域で、金堂と呼ばれる本堂や五重塔、常行院などがあり、
西院は大師が誕生した佐伯家（讃岐の豪族。大師の実家）の邸宅跡で、
礼堂、中殿、供養殿、奥殿を有する御影堂（大師堂）があります。

 

善通寺参拝の一つの目玉は、真っ暗な御影堂の地下通路を約100m壁伝いに歩く「戒壇巡り」。

「悪行のある者は出られない」といわれていますが、大師を慕い、精進して歩けば、
いずれ大師が灯りを灯してくれると伝えられています。

重要文化財に指定されている吉祥天立像や地蔵菩薩立像などの
寺宝を拝観できる「宝物殿」の拝観とあわせて500円なので、
参拝の折りにはぜひ体験してみたいもの。

 

その他にも四国八十八ヶ寺の各院の本尊の正前に敷かれた
それぞれの境内の砂を踏みながら礼拝していくことで、
八十八ヶ所霊場を巡拝するのと同じ功徳があるといわれる
「お砂踏み道場」もあるなど、さすが大師生誕の寺らしいですね。

 

香川県善通寺市・七十五番札所『善通寺寺』
ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約200km・車で約3時間10分
写真は平成26年5月に撮影
※四国八十八箇所のご紹介・写真の掲載については
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