年が明けての初詣に出かけてきました。と言っても今年の参拝先は熊本まで足を伸ばしてみました。目指すは熊本県上益城郡山都町の「幣立神社」。
霧島から九州自動車道を北上して、松橋ICから国道218号線を東へ。途中、国の重要指定文化財の「通潤橋」(つうじゅうんきょう)という石橋へ立ち寄りました。この石橋は、江戸後期の1854年に1年8ヶ月で完成しました。延長30kmの農業用水路の一部で、深い谷を越すために建設されたそうです。水不足に悩む白糸台地に水を送るため、矢部の惣庄屋・布田保之助によって造られた日本最大のアーチ式水道橋です。
通潤橋には石管をつないで造られた水管が通っており、川面から高さ約21mに位置する橋の中央部の木栓を抜くと、水が勢いよく噴き出す仕組みとなっています。今も現役で用水を運び、下流の白糸台地の田畑を潤してくれます。
八朔(はっさく)祭という、9月に行われる“秋水落とし祭り”の時には、観光客用に時間を区切って20分程度の放水を行っているそうです。
ここからさらに東へ向い参拝先である「幣立神宮」へ到着。この神社の位置する場所は、九州のへそと呼ばれ、そして8000年前にできた中央構造線という関東から九州の日本列島を縦断する大断層上にあるそうです。これは三重の伊勢神宮や京都の鞍馬山、九州では大分の宇佐八幡宮、宮崎の天の岩戸などパワースポットして有名な社寺などもこの線の上にあるそうです。なんだか自然のパワーを頂けそう。
実際に赴くと理屈ではなく、感覚が何かを捉える気がします。いずれにしても、何百年以上も聖地や霊場であったからには、そこには何らかの理由があるのでしょう。
神や仏はお願いや頼みごとをするだけの場所ではなく、むしろ感謝こそするべき場所なのではないか、そんな思いを胸にして社を後にしました。
今年も皆様にとって、幸多き日々が送れますように!
通潤橋
熊本県上益城郡山都町大字下市184-1
電話0967-72-4844
■交通アクセス ロイヤルシティ霧島妙見台より約160㎞(九州自動車道・溝辺鹿児島空港IC経由)
幣立神社
熊本県上益城郡山都町大野
電話:0967-83-0159
■交通アクセス ロイヤルシティ霧島妙見台より約180㎞(九州自動車道・溝辺鹿児島空港IC経由)
■上記の写真はすべて、平成25年1月に撮影されたものです。