霧島市から国道223号線を宮崎県高原町「狭野神社」を訪れました。ここの神社も霧島のパワースポット「霧島六社権現」の一つ。今回で六社中三社目の訪問。
「霧島六社権現」は「霧島神宮」をはじめとする「霧島東神社」「東(つま)霧島神社」「狭野(さの)神社」「霧島岑(みね)神社」「夷守(ひなもり)神社」の霧島山周辺に鎮座する六つの神社です。
「狭野神社」は、神武天皇ご生誕の地とされる高原町に建つ神社です。参道には狭野杉と呼ばれる樹齢400年以上の杉並木があります。狭野杉は今から400年前植裁され、大正13年12月9日「狭野の杉並木」と命名され、国の天然記念物に指定されました。現在では台風などの被害により樹齢400年以上の狭野杉は10本足らずとなっているそうです。これらの杉は高さ40メートルから60メートルほどで宮崎県のみやざきの巨樹100選にも指定されています。
狭野杉は慶長4年(1599年)薩摩藩主島津義弘公が重臣新納武蔵守忠元(にいろむさしのかみただもと)に命じ、当神社別当寺神徳院の住職宥淳法印と協力して植際したものと伝えられています。
特に一の鳥居から神門までのおよそ1kmに及ぶ長い参道は、日光を遮る杉の並木がそびえ、神社の風格を感じさせられます。この参道を上ると、訪れた人を霊験な世界へと誘うことでしょう。
「狭野神社」の名は、神話の「神武天皇」の幼名「狭野皇子」にちなんでおり、近くには降誕の伝承地「皇子原」があります。
大正時代から終戦まで、神武東征以前の宮だったとされる「宮崎神宮」(宮崎市)の別宮とされていた時期もあったようです。
12月になると「狭野神楽」が奉納されます。この神楽は500年以上もの歴史を持ち、国の無形民俗文化財にも指定されています。真剣で舞う勇壮な演題や面を着用したユーモラスな舞など32番まであり午後7時に始まり翌朝の午前7時頃まで演じられるそうです。
狭野神社
宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田120
TEL 0984-42-1007
■交通アクセス ロイヤルシティ霧島妙見台より約35㎞(車で約53分)
■上記の写真はすべて平成24年12月に撮影されたものです。