今年も霧島市立和気公園で、「第9回藤まつり」が始まりました。例年4月中旬から5月初旬が藤の花の見頃となりますが、大体四分咲きになった頃から入園料を取ってお客様に公開するそうです。遅咲きということで、今年はそれが4月25日。私が訪れた27日は暖かく天候にも恵まれて、たくさんの花見客で賑わっていました。
和気神社を中心とする和気公園内に藤の苗木が植えられたのは12年前。和気清麻呂の縁で姉妹盟約を結ぶ岡山県和気町から、貴重な藤の苗木を分けていただいたのが始まりだそうです。23種類100本の苗木がすくすく育って、今では見事な花を咲かせています。
10数年でこんなに大きくなるか?と、驚くほど見事な藤棚に成長しているのです。「藤はマメ科の植物ですから、グングンと育つのが早いのですよ。」とスタッフの方が説明してくださいました。最初は和気町の人達に教わりながら、見よう見まねで藤の手入れを覚え、今日まで世話を続けてきたそうです。
綺麗な花を咲かせるためには、開花の時期以外のマメな手入れが大切。地元、下中津川地区の住民を中心にしたボランティアの人達が、見えない所で一生懸命頑張っていらっしゃるようです。
まだ五分咲きに満たない藤棚の下は、視界が開けて広々に見えますが、藤の花が満開になる頃には、長く伸びた藤の房で向こう側が見渡せなくなるのでしょう。甘い藤の香りにむせて、酔う人達も出てくるに違いありません。
藤の花言葉は、「あなたの愛に酔う、至福のとき」。夜間はライトアップされた藤棚の下で、香りに酔いながら不思議な空間を味わってみてください。
霧島市和気公園
霧島市牧園町宿窪田3986
和気公園藤まつり実行委員会
電話 0995-54-6410
■交通アクセス
霧島高千穂リゾートランドより約15㎞(車で約23分)
■上記の写真はすべて、平成24年4月に撮影されたものです。