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宇和海から昇る朝陽と瀬戸内海に沈む夕陽を楽しむスローライフ。

スタッフからの現地便り

春の段畑を鮮やかな緑に染める「遊子のじゃがいも」

  • 更新日:2012年04月14日
  • カテゴリ:周辺情報

こんにちは。営業担当の河合です。
4月に入り ようやく暖かくなり、これから新緑が映える季節の到来ですね。

さて、今回は“耕して天に至る”という言葉がぴったりの、遊子(ゆす)・水荷浦(みずがうら)地区の美しい段畑(分譲地から約86km)を紹介します。遊子の段畑は、日本農村百景や、文化庁の重要文化的景観に選ばれている景勝地です。


急な斜面に階段状に作られた細長い畑は、人が一人立つのがやっとというくらい幅が狭く、農作業をするのも大変ですが、平地のない土地で農業を確保するための人の努力の結晶なんですね。
何よりその独特の景観は、宇和海の宝です。
 

雨水に頼るしか水を確保する手段がない遊子の段畑では米を作ることができず、主にじゃがいもを栽培してきました。
平地の水田が緑に染まる季節は晩春から晩夏にかけてですが、遊子の畑が一面の緑に覆われるのは晩冬から春まで。
3月〜4月にかけてが一番美しい季節なのです。
 
 遊子のじゃがいもは、ホクホクもっちりとしたおいしいじゃがいもだということで名産品となっています。
 
おいしさの秘密は石垣にあって、石が太陽の熱を蓄えるため元気に成長し、水はけがよいことからじゃがいもから適度に水分が抜け、ホクホクもっちりした味の濃いじゃがいもになるんだそうです。
 
畑の面積に限りがあるので生産量を増やすことが難しく、あっという間に売り切れてしまうのが残念なところです。
こちらも生産量に限りがあるのですが、遊子のじゃがいもで作った「段酌」という焼酎もあります。
さつまいもからできた芋焼酎と比べてクセがなく、すっきりとした女性にも飲みやすい味わいです。
 
そんな遊子の早掘り(日本一早い時期に掘るそうですよ)じゃがいもの販売やもちまき、段畑ガイドなどのイベントを開催する「ふる里だんだん祭り」が毎年行なわれていて、2012年は4月22日に行なわれるそうです。

美しい景観とおいしいじゃがいもを食べに、遊子に出かけてみませんか?
 
(写真はすべて2012年3月撮影)
 

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