年末のある日、手元に霧島神宮から大祓式(おおはらえしき)の案内が届きました。
初めてのことなので興味深く案内を読むと、人型に切った紙の人形におのれの罪や災いを託し、神の大祓を受けることで心身ともに清々しく新年を迎えることが出来るとあります。
大晦日に行われる“師走の大祓”が、霧島神宮一年の締めくくりの神事であるならば、その翌日から始まる初詣は新しい一年の始まりの神事となります。午前零時を境に打ち鳴らされる本殿と神楽殿の大太鼓。そして、それが終わると霧島九面太鼓の演奏が始まります。
かがり火とライトに照らされて午前3時頃まで続くというステージは、さぞかし見応えがあるだろうと推測されますが、自身ではまだ残念ながら見る機会がありません。
霧島神宮の初詣客は例年30万~35万人と伺いました。
境内にはすでに、仮授与所と呼ばれる仮設の建物が6ヶ所も造られています。通常の授与所と合わせて7か所で、お正月の縁起物や授与品を頒布することになります。破魔矢や縁起熊手・福俵など大から小まで約30万体の縁起物のお守りを、正月までに準備するといいます。
その中心にいるのが巫女さん達です。
色鮮やかな授与品の準備作業に忙しい彼女達にお話を伺いました。
ところで「巫女さんとは、誰にでもなれるものなのか…?」以前からの素朴な疑問がまず口をつきます。
白い衣装に緋色の袴、長い髪をひとつに束ねて立ち働く姿は、楚々として美しく、神宮に彩を与える存在のように思います。緋色の袴姿に憧れて、巫女を目指す人は多いと聞きます。しかし、優雅な見かけに似合わず仕事の中身はハードで、その内容は多岐に渡るらしいのです。太鼓を叩き種々の舞を舞い、お守り授与所での参拝客対応や祈願のお客様対応、覚える内容も多く、むしろ 見えない所での仕事のほうが多いのだそうです。
霧島神宮で執り行われる結婚式も意外に多く、年間約240組だそうです。
土日ともなれば、7・8組が次々に結婚式を挙げます。
とても嬉しいことですが、最近は結婚式をインターネットのメールで申し込む世代になっているそうです。「一生に一度のことなので、お二人で直接おいで下さい。」と返信しますが、時代は変わったと実感しているようです。
外国人の観光客も訪れるようになり、神宮主催の行事への参加者も増えているそうです。
国の重要文化財指定を受ける朱塗りの美しい建物は、290年前から現存している物です。
御神木の杉の樹齢は800年です。
境内の古木を見上げながら思いを馳せると、ゆったりと流れる時間が身体に伝わって、心が落ち着くのを感じます。
今年は最後の大祓式に参加して、我が身を清めて新年を迎えたいと素直な気持ちになって、赤い鳥居の前で参道を振り返り一礼しました。
杉木立の向こうに三層の屋根のお杜が映えて、訪れた人の多くが感動を覚える場所と実感しました。
霧島神宮
霧島市霧島田口2608-5
電話0995-57-0001
■交通アクセス 霧島高千穂リゾートランドより約3㎞(車で約5分)
■上記の写真はすべて平成23年12月に撮影されたものです。