阿蘇の恵みの一つに挙げられるのが、こんこんと湧き出る「湧水」。南阿蘇村にある10カ所ほどの水源の中でも、特に有名なのが白川水源です。毎分60トンの水が地底の砂を巻き上げながら、勢いよく湧き出ています。全国から多くの観光客も訪れる場所です。
この水源内の水汲み場の手前にあるのが『あーと和紙工房白水』。湧水を使った紙すき体験を楽しむことができます(所要時間約20分)。
▲写真手前のすき桁を使って、紙すきを体験します。1回の体験で、色紙1枚またはハガキ2枚を作ることができます
▲湧水には、紙の原料となる木「こうぞ」や、「ガンピ」などの木の繊維が溶け込んでいます
すき桁という木の枠に紙の原料をすくい、引き上げて水を切る作業を3~4回繰り返します。紙の表面に厚みが出て、水が切れたら飾り付け。押し花を載せたり、好きな色を付けていきます。草花は、スタッフが周辺の山から摘んできた野草などを押し花にしています。体験の後は、水源散策の間に紙が乾いて完成します。
でき上がった作品は、特製のカバーに入れて渡してくれます。また、店内には和紙のタペストリーやはがき、国産の肌触りの良いタオルなども販売されています。
世界で一つのオリジナルはがき。部屋に飾ったり、遠くに住む方へのお便りに。素敵な夏の思い出になりそうですね。
▲紙すきも飾り付けも、小さな子どもさんでも簡単にできます
▲左から、スタッフの後藤亜由美さん、竹馬花里奈さん、塚本由香理さん
▲店内にずらりと並ぶ和紙のアイテム。中にはスタッフの手作りのものも
▲タオルは、さまざまな大きさや柄がそろいます。白川水源オリジナルデザインのタオルも販売中
▲夏場は多くの観光客が訪れるそう。和紙のはがきは、外国人の方にも人気
熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川2081
TEL/0967-62-3264
営/9:00~17:00(紙すき体験は~16:30)
休/不定
アクセス/ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートから約30km、車で約40分
平成22年8月撮影