スタッフからの現地便り（2009年07月27日）｜ロイヤルシティ佐田岬リゾート｜田舎暮らし・別荘

「しぐれ」は共通語？

愛媛県の特産品で大洲や長浜名物の「しぐれ」をご紹介します。

　　（＊大洲は分譲地から約45km、長浜は約43kmの愛媛県南予地方の地名)

羊羹（ようかん）と、ういろうを合わせたような食感で、小豆のつぶつぶ感が残ったもっちり羊羹、と言ったら理解していただけるでしょうか。

ちなみに羊羹とは、寒天に餡を加えて竿状に固めたもの。

ういろうは米粉に黒砂糖を加え蒸して作ったもの。名古屋の名物です。

愛媛の人なら「しぐれ」とくれば、大洲や長浜をすぐに思い浮かべるし、10cmくらいの棒状になった形のお菓子だよね、と理解してもらえるすです。

ちょっとした機会があり、大阪の和菓子職人さんと、お菓子談義が盛り上がりました。

私が「しぐれって、日常的な和菓子の中で一番好きです」と言ったところ、

「ああ、あのほろほろとした食感はなかなか素朴な感じがいいですよね」と…

？？？？？

「しぐれ」はもっちりした食感で、どこをどうやってもほろほろとは表現されないと思うけど…。

よくよくお話を聞いてみると、「しぐれ＝時雨」という生菓子があって、餡（あん）に粉を入れて、そぼろ上にしたものを蒸し上げた、繊細な食感なのだそう。

私の言う「しぐれ」は、「しぐれ羹」という棹物（さおもの：細長い形をして切って食べる和菓子）のことを指すそうで、全く別物なんだそうです。

勉強になりました。

それはさておき、大洲派か長浜派か。

◯◯菓子店のか△△堂のか、微妙に甘さももっちり感も違っていて、しぐれ好きには迷ってしまうもの。地元の人に聞けば「いや〜、絶対◯◯だよ」、「△△、ここが最高」など、それぞれにこだわりがありまして…。

私はどちらかというと羊羹っぽい食感よりも、もっちりしていて小豆がたっぷり入ったものが好きですね。

ちなみに「長浜派」です。

長浜を訪れた際にはかならず「しぐれ」10本入りを一箱。

そして、店頭に一緒に並んでいる、懐かしい素朴な菓子パンを5、6個。

甘過ぎない砂糖加減、小豆のつぶつぶがたくさん入った贅沢感、そして絶妙なもちもち感。

ついつい２〜３本、一度に食べてしまい、食べ過ぎを後悔する羽目に落ち入るのですが、

「大丈夫。砂糖は油脂と一緒に取ることで太ってしまうのだから、油分が入っていないしぐれだったら太らないはず」と言い訳しつつ…。そのあと菓子パンもぱくぱく…（汗）。

華やかなデコレーション、クリーム、チーズ、チョコレートをふんだんに使った美しいデコレーションの洋菓子もおいしいと思いますが、日本人に生まれたからには、日本茶とこれ以上ないベストパートナーである餡を使った和菓子が一番！！

年齢を重ねるごとに、なぜか実感。

（写真はすべて平成21年7月撮影）

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