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スタッフからの現地便り

冬の肱川風物詩「肱川あらし」

  • 更新日:2010年02月19日
  • カテゴリ:四季だより

「肱川(ひじかわ) あらし」とは、11月頃から3月頃の5:00時から10:00時頃の晴天の日に吹く、冷気に霧を伴った強風のことをいいます。
その季節、その時間にしか見られない風景で、その壮観さは世界的にも類を見ないほどともいわれています。

 
(写真提供:愛媛県観光協会  撮影日:2008年1月10日)

肱川あらしは大洲盆地と伊予灘の夜間の温度較差によって発生する霧が主役。
大洲盆地で発生した霧が肱川を下り、白く冷たい霧を伴った強風が海まで吹き抜ける現象です。
山を裂いて流れる肱川を駆け下る川霧は海上数キロメートルまで達し、長浜大橋付近では風速15キロ以上が観測されます。
 
まず、谷間に湧きあがってくる霧が朝日を受け茜色に輝き始め、やがて朝日が眩しく肱川を照らし始める頃、それに伴って川を流れ下ってくる霧の量は少しずつ増え、どんどん霧が飛ぶ高度も下がってきます。
ついに霧が雲のようになり、谷間から肱川の河口、長浜の町へと押し出され、ゆっくりと海辺の町は霧包み始まれていくのです。
 
幻想的でとても速い川の流れのように、霧はすごい勢いで、とどまることなく上流から流れ、
最後は海へと流れ出していく。
 
大きな「肱川あらし」が発生すると、長浜の町は霧にすっぽり覆われて見えなくなります。
 
この肱川あらしを標高160mの山頂から見下ろせるように「肱川あらし展望台」が設置されています。

朝の肱川あらしだけでなく、昼には肱川河口にかかる長浜大橋と瀬戸の島々の眺望、夕方には瀬戸内海に沈む美しい夕日が楽しめるようになっています。
 
 

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