スタッフからの現地便り（2010年06月19日）｜ロイヤルシティ佐田岬リゾート｜田舎暮らし・別荘

大人になって真剣に泥遊び!?「どろんこ祭り」

泥田の中で全身泥まみれになった大人たち。

決して悪ふざけをしている訳ではなく、立派な神事なのです。

西予市城川の三島神社(分譲地より約69km)の神田では、毎年7月の第1週の日曜日に田植えが無事に終わったことを神に感謝し、五穀豊穣・無病息災を祈る「どろんこ祭り」が開催されます。

全国各地で行われるどろんこ祭り、どこが発祥なのかはわかりませんが、城川のどろんこ祭りは奥伊予の奇祭として知られています。

※写真は、愛媛県観光協会より借用（撮影日：平成16年7月）

初めに神事が行われ、その後今では見られなくなった牛による代掻き、畦豆植え、“さんばい降し”という神楽、早乙女踊り、お田植え、福まきと祭りが進んでいきます。

全身泥まみれになりながら田んぼの中を転がり回る姿からは、いかに農民にとって稲作が大切だったかということと、まずは田植えが無事に終わったという喜びが溢れんばかりに伝わってくるようです。

祭りもクライマックスにさしかかり、鉦や太鼓にあわせ次々と泥田の中に引きずり落とされる姿に笑いが止まりません。

引きずり込まれる方もわざとユーモラスな格好をして落ち、派手に泥を跳ね上げて…

どろんこになることが前提なので、雨が降ってもおかまいなし。

貴重な伝統行事ということでたくさんの観光客でにぎわい、写真コンテストも開催されることからプロ・アマを問わず多数のカメラマンが訪れることでも知られています。

近くに「城川どろんこ祭り保存館」があり、こちらは一年中開館しています。

お祭りの衣装や道具、祭壇などが展示されていて、お祭りの歴史が学べます。