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宇和海から昇る朝陽と瀬戸内海に沈む夕陽を楽しむスローライフ。

スタッフからの現地便り

宇和海を漂流していたオランダ船から伝わったという「闘牛」

  • 更新日:2010年05月28日
  • カテゴリ:周辺情報

闘牛といえばスペイン。
着飾ったマタドールと牛が闘う様子が目に浮かびますが、宇和島(南予地方)にも古くから闘牛が行われていたことをご存知でしょうか?



こちらは「人vs牛」ではなく「牛vs牛」の闘い、牛同士の相撲といった感じでしょうか。
“押し”“、”受け返し“、”もたしこみ“などと名付けられた10種類の基本技を駆使し、格闘時間は無制限、全力で勝敗を決するのです。

 
17世紀の後半ころ、宇和海を漂流していたオランダ船を救助したお礼に送られた2頭の牛がたまたま格闘をしたことが起源といわれています。
闘牛は興行化され、人々を熱中させていたということが安政3年に記された古文書にも記録されています。
また、鎌倉時代に農耕用の強い牛を作るため、牛の角を付き合わせてこれを娯楽にしていたのが起源という説もあるそうです。
どちらにしても、闘牛は大正期から昭和初期には最盛期を迎え、身近な娯楽として楽しまれていました。
 
農業の機械化と都市化の流れで一時期闘牛は姿を消してしまいましたが、文化庁から「記録作成等の措置を講ずるべき無形の民俗文化財」に選ばれ、再び闘牛が復活したのです。
 
現在は定期的に闘牛大会が行われ、誰でも見学することができます。

平成22年の開催日は1月2日・4月(第1日曜)・7月24日・8月14日・10月(第4日曜)。


宇和島市営闘牛場 (分譲地より約67.3km) で行われます。

1月と4月は終ってしまいましたが、7月以降にも開催されますので、一度南予の誇る無形民俗文化財を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※写真は「愛媛の旅」のDATA素材集えひめ〜くより
 

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