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スタッフからの現地便り

日本に現存する最古の道路開閉橋「長浜大橋」

  • 更新日:2009年10月29日
  • カテゴリ:周辺情報

肱川河口(分譲地より約43km)に一際目立つレトロな赤い鉄橋があります。
地元では「赤橋」という愛称で呼ばれるこの橋は、橋の下に船を通すために真ん中の18m区間を跳ね上げて開閉することのできる珍しい可動橋です。


(写真提供:愛媛県観光協会 平成19年2月撮影)

2009年に経済産業省の「近代文化産業遺産」に認定されています。
 
長浜は肱川水運の拠点であり、上流からは木材や木蝋を、下流からはさまざまな生活物資を積んだ船が行き交い、船の運行を妨げないための可動橋を架けたのです。
昭和10年にできたこの橋は、当時では画期的なアイディアでした。
大きな船が通るたびに、橋のほうが避けるという通常とは逆の光景に、人々は目を丸くしたことでしょう。
 
下流寄りに架けられたコンクリート製の「新長浜大橋」(長浜大橋が赤橋と呼ばれるのに対し、白橋と呼ばれているそうです)が、現在では主要道路として使われていますが、現在も生活道路として立派に活躍しています。
車で渡ることもできるのですが、少々道幅が狭いので運転にはご注意ください。
毎週日曜日の13時には点検を兼ねて開閉される様子を見ることもできます。
 
秋から冬にかけて、真っ白な霧が発生する「肱川あらし」の頃、春の満開の桜、夏のイルミネーションと、一年中多くの観光客を集める「赤橋」。
愛媛県の観光の顔としても活躍しています。
 
夕暮れ時に河口沖に沈む真っ赤な太陽と赤橋の姿も美しいもので、一日の終わりを締めくくるにふさわしい光景とも言えるでしょう。

 

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