愛媛県・久万高原町の国道33号線からずっと入っていった山奥に直瀬地区と呼ばれる小さな集落があります。

直瀬地区の段々田畑の間を縫うように走る細い道路を、東温市の井内峠方面へとさらに登っていくと、「ふもと温泉」と呼ばれる小さな温泉にたどり着きます。
 

 

この温泉はもともと地域の人が手作りした温泉で、地元の方が交代で掃除や入浴受付や釜番をやっているんだそうです。

久万高原町はトマトなどお米、高原野菜を中心とした農業、林業の町で、農家の人が仕事を終えてから立ち寄り汗を流して疲れた体をいやしています。

 

昔は五右衛門風呂を薪で沸かして、農作業を終えた地域の人たちが汗を流していたそうですよ。

 

平成３年には町からの補助と地元の人たちなどの寄付によって新しく「ふもと友愛館」という立派な建物となりました。

温泉に入れる日は土曜日、日曜日、火曜日の週３日で13:00〜17:00まで。

2、3人でいっぱいになるようなこじんまりしたお風呂ですが、湯質がよいことや秘境温泉ブームもあり、地区以外からも多くの人が訪れているということです。

 

建物のすぐ横にきれいな谷川が流れていて、せせらぎを聴きながらの入浴は心まで癒してくれます。

周りは緑に囲まれて四季折々に美しい自然を楽しめますが、特に春は一面に桜が咲き誇り、素晴らしい風景を満喫できます。

 

 愛媛県上浮穴郡久万高原町　ふもと友愛館
ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約１１０㎞　車で約２時間３０分

※写真は2013年4月撮影