これからは、
住まいが子育てを
お手伝い
これからは、住まいが子育てをおてつだい
「子育て」ってタイヘン。初めてママ・パパになる人も、先輩たちも、思うこと。
なにか、住まいにできることはないだろうか? 私たちは考えました。
住まいに工夫があれば、子育てを楽しむゆとりがふえて、のびのび自由に成長できる。
ママやパパ、子どもにとっても、かけがえのない子育て期を、うれしい未来につなげるために。
住まいにできること、サポートします。
成長につれて、住まいの役目も変わります
たとえば、最初はつきっきりでも、やがて遠くから見守るママ・パパのように。
子どもの成長過程によって、住まいの役立ち方も変化します。
これから紹介するヒントをもとに、子育ても日々の暮らしも楽しむ家づくり、考えてみませんか。
心やすらぐ眼差しのそばに、いつも
家事をしながらも目が離せない。ママやパパが見えるところで遊びたい。この時期の子育てで大切なのは、いつでも互いの姿が見えていっしょにいられる空間。ふと顔をあげて、声をかけあって。そんな小さなふれあいが、子どもに大きな安心感を与えます。
たとえば食事の支度、洗濯など。子どもを見守りながら効率よく家事ができる動線が、時間にも気持ちにも余裕をもたらします。
キッチンにいても子どもの目線と合う高さのタタミで、和のやすらぎにふれながら、おもちゃ遊びやゴロンと添い寝。遊具や寝具はタタミ下収納へ。
(フロアとタタミスペースが段差のない仕様を選ぶこともできます)
食事の支度をしながら、子どもを見守り、コミュニケーションできるキッチン。「これ運んでね」とお手伝いの習慣も育めます。
子どもが小学校に入るまでの期間、子どもとコミュニケーションをとるために工夫していたことは?
見守りとコミュニケーションを自然に両立できるオープンなLDKがおすすめ。
※2017年10月大和ハウス工業調べ:
4歳から18歳までのお子様をお持ちの女性560名
心も、頭も、自由に動かしてのびのびと
目に映るもの、手にふれるもの、すべてが成長の糧になる時期。「危ないから」「汚れるから」とさえぎるよりも、「ここならいいよ」と自由にできる場所を備えて。家族とふれあい、思いのままに行動することで、心と頭、身体が互いに刺激しあって成長をうながします。
公園まで行かなくても土遊びできる砂場や、食べ物の大切さにふれられる家庭菜園、子どもの興味や成長に合わせて使い分け。
日焼けが気になる盛夏や、お出かけできない雨降りでも、深い軒下で外あそび気分。緑や風、光を感じながら豊かな感性を育めます。
お絵描きできるホワイトボード、写真や絵が貼れるマグネットボードで、表現や創造する喜びを存分に。支えあい期は親子の伝言板に。
リビング・ダイニングに設けた、家族の持ちものを個別に収納するスペース。自分専用の場所をつくれば、「自分のもの」を「お片付け」する習慣がつきます。
好奇心が旺盛なすくすく期に子どもに注意をして後悔したことがありますか?
子どものワクワクや発想力をのばすためにも自由なスペースづくりが大切。
※2017年10月大和ハウス工業調べ:
4歳から18歳までのお子様をお持ちの女性560名
大きくなったら、と夢みることが成長に
いちど熱中したら、まっしぐらになる年頃。将来はサッカー選手、それとも…?どんな夢でも努力する心や仲間の大切さなど、大事なものを教えてくれるから。外で伸びゆく子どもたちをゆったり迎えて送り出せる、大きなゆとりを住まいに。
家族で共有できる学びの場。隣に並んでいるママやパパの本を、ふと手に取ることが、新しい興味や知識の入り口に。
広さを確保した明るい土間は、用具の収納や手入れ、洗い物ができるマルチな空間。家の中に汚れや臭いを持ち込みません。
2階ホールを活用した、子どもたちが自由に遊べる空間。急な来客でも「おもちゃを片付けて!」と怒る必要なし。子ども部屋にこもらず、きょうだいで過ごすスペースにも。
自分でやる。それは、相手への思いやり
脱ぎっぱなし、まかせっぱなしは、そろそろ卒業。「まず片付け」「自分でやる」が自然と身につく間取りで、叱り声やストレスのない日常を。「自分のことは自分で」という意識が、家族や友人への配慮や思いやりを育みます。
一人ひとりの荷物を個人管理できるロッカーを設置。帰宅したら自分のロッカーにコートや家の鍵など毎日使う小物を収納。自分で管理することで、放りっぱなしや忘れ物を防ぎます。
テレビボードの後ろに設けた収納です。家族でモノを共有しやすく、ランドセルやお稽古バッグなどの一時置き場にすれば、リビングが散らかりません。
キッチンから目の届く場所に設けたスタディコーナー。分からないことはママ・パパに質問してコミュニケーションを。
天気に関係なくたまる洗濯物は、室内物干で解決。ラクに干して取り込めて、「お手伝い」も小さいうちから習慣に。
子どもにとってペットは支えになる大きな存在。保護者に加えて、ペットが気持ちを受けとめてくれることで、思いやる心や責任感が芽生えるようです。
ペットを飼って良かった点は?
※2012年 ベネッセ教育総合研究所 調べ
ひとりの時間が教える、家族といる幸せ
考えごとが多くなるのは、大人への準備。勉強に集中したり、将来に想いをめぐらせたり…不安や悩みもふえるから、家族とのふれあいにホッといやされる。ひとりになれる空間が、いつもそばに家族がいる幸せを、あらためて気づかせてくれます。
生活ペースが別々な日でも、家族が顔を合わせられるように。リビング経由で上階に向かえる階段配置に。
忙しい朝でも急かすことなく、並んでゆったり身支度できます。思春期になった子どもたちとも、自然に会話を交わす時間を過ごせます。
空間を自由に仕切れる可動式収納で、成長に合わせてリフォームなしで個室が完成。巣立ち後はママ・パパの趣味部屋に。
家族全員が揃うコミュニケーションは1日にどのくらいありますか?
※2017年10月大和ハウス工業調べ:4歳から18歳までのお子様をお持ちの女性560名
中学生ごろから家族で過ごす時間がぐっと減少。
ふれあう機会が自然と増えるよう間取りに工夫を。
子育てをお手伝いする住まいの提案をひとつのプランに
□面積(1F:65.08m2/2F:59.12m2/total:124.20m2(37.57坪)
子育ての工夫に満ちた家で、
仲良し姉妹と家族が豊かに成長中。
Nさま邸 :[竣工]2010年10月 [家族構成]夫婦+子ども2人
彩音さんの今の目標は「家族4人の四重奏演奏会」。
百合香ちゃんを上手にリードしながら全員で練習。
入居2年目当時
8年前、生まれたばかりの次女、百合香ちゃんを膝に抱え、忠さんと真理子さんの家づくりは始まりました。仕事を持つ真理子さんの希望は、家事をしながら娘2人を見守れるLDK。
忠さんのこだわりは、夫婦の趣味である楽器を演奏できる防音室。「ちょうど長女の彩音がバイオリンを始めたので、ゆくゆくは4人で使えたら」と。
そして現在、赤ん坊だった百合香ちゃんは、すくすく期を経てぐんぐん期の元気ざかり。お母さんを助けて妹の世話をするようになった彩音さんは、落ち着きが出てお姉さんらしく。
明るく活発な2人ですが、楽器を持つと表情が一変し、演奏に熱中します。「毎日練習するうちに、自然と切り替えや集中力がついたようです」。
そんな成長を支えたのが、家族のいるリビングで宿題をすませ、すぐ隣の防音室に向かえる間取り。
自分用の棚に楽器や楽譜を出し入れするうち、片付けグセもついたとか。
「練習以外にも、好きな曲を2人でアレンジしたり、家族の誕生日にサプライズコンサートを企画してくれたり」。期待以上の自主性や思いやりを身につけ、のびのび成長する姉妹と、それを見守るご両親。
家族4人のカルテットは、優しい音色にあふれていました。
キッチンからよく目が届く和室。タタミ下収納には、子どもたちが自らぬいぐるみ等を片付けるようになりました。キッチン横のママの作業スペースも子どもの成長に合わせて「スタディコーナー」に。
家族の楽器は、それぞれが自分の棚に収納。カバンや他の持ちものも、自分で大切に管理するのがごく自然に。
天井が高く開放感のある快適防音室「奏でる家」は、練習室であり遊び場。姉妹でアイデアを出しあって編曲やダンス創作にも熱中。
少しずつ自分の「子ども部屋」で過ごす時間が増えてきた彩音さん。家族への気づかいや落ち着きが芽ばえたのも同じ頃。