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住まいコラム vol.11 バーベキューでリアル・コミュニケーション!

vol.11  バーベキューでリアル・コミュニケーション!

一人焼き肉と一人バーベキュー

バーベキューイメージ

天気のいい日、河川敷やキャンプ場に漂う香ばしい匂いをたどっていくと、家族や友人が集まってバーベキューを楽しむ光景が広がっています。みんなにぎやかに食べたり飲んだり、とても楽しそう。でも、「メニューはいつも焼き肉や焼きそばで代わり映えしない」「バーベキューは大好きだけど準備が大変」そんなふうに思ったことはありませんか?マンネリ化しがちなバーベキューをもっと美味しく、みんなで気軽に楽しめる方法を求めて、街なかでガーデンバーベキューができる東京・豊洲のCAFE;HAUS(カフェハウス)を訪ねました。
お話を伺ったのは日本バーベキュー協会認定のBBQインストラクター、石渡さんです。

BBQインストラクター 石渡 康嗣さん

日本バーベキュー協会は、日本に新しいバーベキュー文化を広めている民間団体です。協会では「一人焼き肉はあっても、一人バーベキューはない。バーベキューはコミュニケーションを楽しむものなので、基本的に一人ですることはない」と、バーベキューの本質はコミュニケーションであると定義。たとえば、海外のバーベキューの盛んな地域では、公園やビーチなどのパブリックなスペースに、コインを入れれば誰でもすぐ使えるバーベキューグリルが設置されているそうです。
「日本では網や炭がないとバーベキューじゃないと思われていますが、海外では鉄板やガスでやることにまったくの抵抗がないんですね。ここにバーベキューの本質が詰まっています。なぜならバーベキューはコミュニケーションをとるものだから、鉄板だろうがガスだろうが関係ない。要は、焼けるスペースがあって、そこにみんなが集まって休日にワイワイする。その機能が果たせれば、それでいい、ということなんです」と石渡さん。
私たちも、そんなバーベキュー先進国の精神をお手本に、もっと美味しく、もっとコミュニケーションが深まるバーベキューを楽しみたいですね。

バーベキューが美味しくなる魔法

BBQインストラクターの石渡さんのレクチャーのもと、これぞ本格派バーベキューに挑戦してみましょう!ポイントは食材の準備、炭の置き方、役割分担です。

準備の時から勝負が決まる

「アウトドアでバーベキューをする時は、スーパーマーケットの袋をいくつも持っていくのではなく、なるべく家庭のキッチンですべての下ごしらえを済ませて、クーラーボックス1個で行けるように。ゴミになるものは持っていかない!さらに、大皿やパットにきれいに盛った状態で持っていくと『あぁ、すごい!』となります。1品ずつ出すとインパクトも薄れますからね」

食材を大皿に盛ると美味しさUP!

炭はスリーゾーン作戦で

炭はスリーゾーンに分けて置く。

「フタがついているバーベキューグリルがあれば、食材に火が回りやすくなり、おいしく焼けます。炭の量は3つのゾーンに分けると、火加減を上手にコントロールできます。炭の真上は強火、中央は中火、炭のない場所は弱火。
日本バーベキュー協会では、火の強さを『ミシシッピテスト』で判断するんです。網から20cmくらいのところに手を近づけて『1ミシシッピ、2ミシシッピ、3ミシシッピ…』と数える。1ミシシッピも言えないくらい熱ければ強火、我慢して数回言えると中火、何回でも言えるようなら弱火です」

肉はガツンと厚切りステーキ

下ごしらえは両面に塩とコショウでしっかり。

「薄い肉は焦げやすいので、肉は分厚いステーキ肉に!肉ハンマーで肉をたたくと繊維が切れて柔らかく仕上がります。肉をたたいたら、両面に塩を『エーッ!?』っていうくらい、コショウもかなりかけます。強火ゾーンで片面を2分、裏返してさらに2分。肉を網に置いてギューギューと押しつけると、焼き跡がついて格好いいですよ。それから肉を中火ゾーンに移してフタをして6分、弱火ゾーンで2分休ませたら完成!バーベキューグリルにフタがなければ、フライパンのドーム型フタを代わりに使えばOKです」

野菜はオイルでみずみずしく

「野菜は焼いているうちにジューシーさが逃げてしまうので、オリーブオイルを塗ってから焼くと水分が逃げません。網から落ちやすい玉ネギは、半分にカットしてアルミホイルで包み、炭の上に直接置いて焼きましょう」

野菜にオリーブオイルを刷毛で塗る。

子どもの役目は水鉄砲

火消しには水鉄砲が大活躍!

「炭から火が上がったら、水で消火します。子どもを水鉄砲係に任命すると、子どももバーベキューに参加できます。
日本バーベキュー協会会長の下条さんが『バーベキューは一人一役』とよく言っていますが、ワインを開けるだけ、野菜にオリーブオイルを塗るだけでもいい。みんなで役を分担してコミュニケーションをとりあうことを大事にしたいですよね」

デザートもみんないっしょに

デザートはこんがり焼いたマシュマロ。

「締めは、焼きマシュマロ。串に刺したマシュマロを炭火にかざし、表面に焦げ色がついたら食べ時です。マシュマロも、最後にみんなでグリルの前に集まって『誰のが上手に焼けた』『おいしいね』と話すコミュニケーションのツールなんです。他にも、バナナやオレンジ、キウイなどフルーツを皮ごと焼くと、意外に美味しいですよ。焼いたフルーツに蜂蜜やシナモンシュガーをかけたり、アイスクリームと合わせて熱いものと冷たいものを一緒に楽しんでみては?」

家でバーベキューをするときは

「煙がモクモクと出るとご近所迷惑になる場合もあるので、煙が出にくいように炭の置き方を工夫します。炭はグリルの両脇に置き、真ん中はアルミホイルだけ敷く。肉を真ん中のホイルの上で焼くと、肉汁が炭の上に落ちないので煙が出にくくなります。ホイルに火が燃え移ることもあるので、なるべく早めに取り替えること。それから、迷惑にならないように大声で騒がないことも大切です」

煙対策にアルミホイルを活用!

お店では、BBQインストラクターが手を出しすぎず、お客さまに参加してもらうように心がけているそうです。「自分で焼いた。みんなで作った。だから、うまい!という魔法がバーベキュー料理の美味しさ。そこを大事にしています」と石渡さん。バーベキューは、参加する人やご近所の人、みんなとのコミュニケーションが魔法のスパイスになって、いっそうおいしく感じさせてくれるのかもしれません。

カフェを通して街をつくる

石渡さんがいるCAFE;HAUSは、東京都江東区豊洲にあります。造船工場の跡地を賃借するかたちで、この一帯を開発することになったダイワハウスは、まず、豊洲に住む人たちが街にどんな機能を求めているのかを考えました。このあたりを歩いているのは、インポートのバギーに子どもを乗せたご夫婦や、おしゃれな自転車に乗っている人、ペットを連れた人など、感度の高いファミリー層です。そのような街にダイワハウスが人の集まる何かをつくるのだったら、豊かなライフスタイルを提案できるものにしたい。また、再開発による新しい街だからこそ、人と人とのコミュニケーションが生まれる空間にしたいと考えました。そうしてライフスタイル発信型カフェ「CAFE;HAUS」が誕生しました。設計・施工はダイワハウス、運営はダイワハウスとビジョンを共有するカフェ事業者が担当。石渡さんは、そのスタッフのお一人です。

CAFE;HAUS

CAFE;HAUSは、ガラス張りのカフェスペース、暖炉やキッチンのあるハウススペース、ワンちゃんもOKのテラス、バーベキューができるガーデンで構成されています。店内の設備や家具は、ダイワハウスをはじめとする住宅関連の企業が協力・提供したもの。住まいの情報やインテリアのインスピレーションを得られるカフェとして注目されています。

  • 明るく開放的なカフェスペース
  • くつろげるハウススペース
  • バーベキューができるガーデン

カフェでは毎週のように、いろいろなライフスタイルイベントを開催しています。子ども連れで参加できるフラワーレッスン、ボランティアの先生による子どものための金銭教育、鉄棒や跳び箱教室、壁の塗り替え体験など…。震災後に節電のキャンドルナイトを開催したこともありました。毎回大人気のベビーマッサージ教室は、カフェのお客さまとの縁がきっかけで始まったものです。参加されるママさんたちの中には、引っ越してきて周りに知り合いがいない方たちも多く、教室がママ友づくりに大いに役立っているとか。一度参加された方が、新しく来られた方に教えてあげるといった素敵なサイクルも生まれています。

手ぶらで本格的なバーベキューを味わえることで人気のガーデンバーベキューも、いわば新しいライフスタイルの発信の場。バーベキューによる欧米スタイルのコミュニケーションを体感していただくことで、暮らしの楽しみを増やしていただければ嬉しいかぎりです。カフェではバーベキュー検定を受験することもでき、格好いいパパを目指す男性やアウトドア好きの女性が挑戦しているそうです。

CAFE;HAUSのガーデンで休日や仕事帰りにバーベキュー。

CAFE;HAUSの「HAUS」には、Human Area Usual Style、この地域に暮らす方々の日常のライフスタイルに寄り添うカフェに、という想いが込められています。このカフェで過ごした時間や体験が、新しい自分の発見につながり、人との出会いにつながり、街の豊かさにつながっていきますように…。CAFE;HAUSは、カフェを通して街のコミュニティをつくる新しい空間なのです。

CAFE;HAUS 地域コミュニティの創造とライフスタイルの提案 CAFE;HAUS 地域コミュニティの創造とライフスタイルの提案

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暮らしのレター ダイワハウスと、オーナーさまと、これから家づくりを始める方をつなぐコミュニケーション情報をお届けします。


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